二世帯リフォーム PR

実家を『二世帯住宅にリフォーム』するには増築を検討!一級建築士がポイント解説

二世帯に実家増築工事中
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
初太郎
初太郎
実家をリフォームして二世帯にしたいけど完全分離二世帯住宅にするのは無理そうです。やっぱり新築した方がいいのかな
三四郎
三四郎
増築をすれば理想の間取りにすることが可能です。一度検討して下さい。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・実家を増築して完全分離二世帯住宅にする方法

・増築して完全リフォームする時の注意点

こんにちは、リフォーム三四郎です。

リフォーム専門の一級建築士として18年のキャリアがあり、お引渡し物件は30億以上400軒以上の実績があります。

リフォームを通じて一人でも多くの方に成功して頂き、幸せな人生のお手伝いが出来ればと思いリフォーム情報発信中です。

今回は、増築して実家を二世帯住宅にリフォームする方法をお伝えします。

こんな方は参考にしてください

・お子さんと同居を検討している親世帯

・両親と同居を検討しているが、実家が狭いから迷っている若夫婦

単世帯で住んでいた実家を二世帯住宅にリフォームするには増築が必要

実家増築のタイプ

単世帯で住んでいた実家を二世帯住宅にリフォームしようとする場合は、増築が必要なケースがほとんどです。

逆に増築さえすれば、完全分離二世帯住宅にリフォームすることも十分可能です。

理想の二世帯住宅にリフォームする為、どんな増築が必要か学び参考にして下さい。

三四郎
三四郎
増築にもいろいろなタイプがあります。

お神楽増築で上下分離型二世帯住宅へリフォーム

お神楽増築とは、二階の面積を増やす計画になります。

単世帯の実家は、二階の面積が一階に比べて狭く設計されていることがおおく、総二階に増築してみると、完全分離二世帯住宅に計画することが可能です。

メリットとして

・総二階にすれば床面積をかなり増やせる(完全分離二世帯住宅も計画可)

・基礎工事なしで計画可能

・土地が狭くても計画可能

デメリットとして

・建築費用は増える

・1階部分の耐震工事も必要になることが多い

・場合によっては二階のみリフォームの計画可能

・子世帯と上下分離二世帯リフォーム計画は定番の計画

三四郎
三四郎
お神楽増築は、一番計画しやすい増築計画です。

 

外階段設置も検討

外階段をプランに検討

外階段設置は、メリットデメリット両面検討して採用して下さい。

・1階の間取り変更をなしで計画しやすくなる

・遅く帰ってきても大丈夫

・費用がかかる(150万程度)

・設置する土地が必要

・内部階段よりは危険

家族や敷地状況によっては、とてもいい方法です。採用するとプランの可能性が大幅に増えますので、ご検討下さい。

庭への増築で左右分離型二世帯住宅にリフォーム

横増築で二世帯リフォーム

敷地に余裕があるご実家では、横に増築する計画が有効です。

子世帯・親世帯共1階にLDKが計画可能となり、お庭にも出やすい為、生活としては理想的です。

メリットとして

・生活しやすいプランが可能(お庭を活用)

・自然と玄関を別々に計画しやすい

デメリットとして

・費用はかなりかかる(地盤補強が必要な場合もあり)

・広い敷地が必要

・敷地がひろければ必ず計画

・増築を広くしすぎないように注意

・子供部屋をそのまま子供部屋として利用する計画にするとコストダウン

三四郎
三四郎
左右分離増築スタイルは費用は高くなりますが、生活のしやすさは一番です。

二世帯リフォームで増築計画する時に注意する法規制

増築する時には、様々な法規制があります。

ご実家の敷地の規制内容を早期に確認することが大切です。

まずは、新築時の建築確認申請書類を探して下さい。

増築で建築確認申請が必要か調べる

・防火地域か準防火地域の場合は1㎡でも増築すれば建築確認申請が必要

・その他の都市計画区域内は10㎡を超える増築計画で建築堪忍申請が必要

確認申請の必要のない範囲で計画するとコスパのいいリフォーム工事が可能です。

但し予算をおさえる為に、ブロック基礎で増築工事をするような業者には、絶対工事を依頼してはいけません。

建築確認の提出義務はなくてもしっかりと構造計算する会社を選んでください。

建蔽率と容積率を調べて増築可能面積を確認

増築は今住んでいる土地によって、可能な限度が決められています。

・建蔽率(%)=建築面積÷敷地面積×100

・容積率(%)=延床面積÷敷地面積×100

最初に増築可能な面積を調べることが大切です。場合によってはほとんど増築できないこともありますので、一番最初に確認して下さい。

増築か別棟かそれぞれの特徴

土地に余裕があるケースは、別棟で新築するケースもあります。

増築計画の特徴は、

・別棟より安く計画可能

・無駄な部屋はない計画にできる

・固定資産税や維持管理費も安くできる

・近すぎて音の問題など気をつかうこともある

別棟計画の特徴は、

・総予算は高くなる

・将来建て替えや別棟を貸すこともしやすい

・プライバシーは確保しやすい

三四郎
三四郎
別棟計画希望の方も、一度増築ならどうなるかも検討してみて下さい。

二世帯リフォームで検討する3つの間取りのタイプと費用の目安

二世帯住宅にはさまざまなタイプがありますが、一番人気は、完全分離型二世帯リフォーム計画です。

『完全分離二世帯住宅リフォーム』が一番人気でお薦め

完全分離型二世帯リフォーム

実家の二階の床面積を増やして、居室や水廻りはもちろん玄関も別に設計する提案です。

メリットとして

・プライバシー保護された生活が可能

・適度な距離をとりながら二世帯のメリットをうけることが可能

・新築や建て替えと比べて大幅に住居費削減

デメリットとして

・他のリフォーム工事計画より費用が高くなる

・大規模な増築が必要なケースがほとんど

・1階部分に玄関が必要又は外階段を計画しないといけない

・一番人気の工事計画(まずは完全分離計画から検討)

・総二階にするなど屋根を大幅に変更する計画とする

・少し工事費用が高くなっても仲良く暮らせるならOK

・予算目安2500万・・・増築計画面積により変動あり『1坪100万』

部分共有型二世帯リフォーム『玄関共有型』はコスパ最高

部分共有型二世帯リフォーム『玄関共有型』

一番コストバランスの高いリフォーム計画で、どんな実家でもほぼ計画可能です。

メリットとして

・どんな実家でも計画可能

・プライバシーとコストのバランスがとれる提案

・増築も確認申請なしの小規模で計画可能

デメリットとして

・玄関だけでも共有部分ありは無理な方も

・階段の位置が玄関から遠い時は、階段かけ替えも検討しないといけない

・配偶者の許可があれば検討可能プラン

・玄関共有ならぎりぎりOKなことも

・予算目安2000万・・・増築計画面積により変動あり『1坪100万』

三四郎
三四郎
コスパのいい計画が可能な為、配偶者が賛成ならいい提案が可能です。

部分共有型二世帯リフォーム『お風呂玄関共有型』家族構成によってはアリな計画

お風呂玄関共有 部分共有型二世帯リフォーム計画
お風呂共有型は、家事や掃除などルールが大変な面がある為、生活上のストレスもあり手放しにお薦めはできませんが、配偶者や親の人柄などによっては採用可能です。

費用は大きく削減可能な為、コスト最優先で親世帯が寛容な場合は最もいい提案となります。

メリットとして

・予算をおさえて二世帯リフォームが可能

・増築しなくても計画可能な場合もあり

・実家が狭くても採用できる

デメリットとして

・お風呂に入る時間が制限される

・音の問題もかなりある

・洗濯などの家事もルールを決めなくてはいけない

・生活で同居ストレスが必ず発生する為採用は慎重に

・配偶者のが消極的な場合は採用しない

・奥様の実家の場合片親の場合はお薦め

・予算目安1500万・・・増築計画面積により変動あり『1坪100万』

増築で増える施工期間

増築で伸びる工期

増築を検討する時に、注意しなくてはいけない点が工期が延びることです。

増築の大きさや工事内容によって工期は個別の物件毎に算出が必要ですが、

一般的に

・増築工事があると約1ケ月工期延長

となることを想定しておいて下さい。

但し工期が延びても理想のプランになるなら増築工事検討には十分メリットがあります。大型リフォーム工事を一度実施すればあと20年は今後大きなリフォーム工事を検討することはありません。

工期の目安として

・増築+完全分離二世帯リフォーム工事なら・・・工期6カ月

・増築+部分共有二世帯リフォーム工事なら・・・工期4カ月~5カ月

最終的には、各家で工事内容が変わる為、建設会社に確認が必要ですが思っているより工期がかかります。

二世帯増築リフォームで登記をどうする?

家の計画 二世帯住宅

二世帯リフォーム工事をする時に、必ず問題になるのが建物の登記上の名義です。

ほとんどの場合、親世帯の父親の名義に土地と建物がなっており、ローン控除を受けるには子世帯の名義を入れる必要があります。

手続きとして

・着工前に贈与税のかからない範囲にて、同居子世帯の名義を登記に入れる

・工事完了後、子世帯の投入資金に応じて持ち分変更登記

こちらの手続きをすることによって、リフォーム工事によってローン控除を受けることができます。

・工事着工前に必ず登記に子世帯の名前を一部入れる必要があります。

増築面積を少なくする設計のポイント

二世帯リフォームに増築計画を組み込むといい提案ができますが、無造作に増築面積を増やしてしまうと費用がかさみます。バランスのとれた増築計画が大切です。

親世帯はコンパクトに設計 断捨離も必須

二世帯リフォームの設計計画

親世帯は二世帯に計画する時に、現在より居住スペースを狭くなることがほとんどです。ここで親世帯がやはりゆったりと暮らしたいとの要望があれば計画は中止です。

断捨離とコンパクトな二人暮らし用の間取りに対して消極的な場合は、無理に同居しない方かいいかもしれません。

子供部屋は狭くてもOK

二世帯リフォームの子供部屋

子供部屋は、子供が10歳から短いと高校生卒業までしか活用されません。少し狭めに設計してもベットと勉強机と少しの収納があれば十分。

無駄な荷物も部屋が小さければ増えません。

・5畳あれば子供部屋は十分と考えて計画

狭くても立体的に計画 充実した収納があれば大丈夫

二世帯リフォームの設計

LDK計画で完全分離二世帯計画の場合は、水廻りに面積をとられて狭くなりがちです。

しかし、少し狭くても立体的に収納を計画すれば、狭くても豊かな空間を創ることは十分可能です。

ピンタレストやインスタグラムなどで狭小住宅の実例を学び、狭くても豊かな住宅空間をイメージして下さい。

・LDKは15畳程度でも十分計画可能

・ダイニングテーブルメインの間取り計画も検討

・壁面に30センチ~45センチの収納やPCデスクを検討

計画には増築が得意なリフォーム会社に依頼

二世帯リフォーム

増築すれば理想の間取りに出来る。

当たり前のようなことですが、検討しないで建て替えたり別棟を建てる方がほとんでです。

その為には、増築の提案が可能な会社に工事依頼することが大切です。

パートナー選びで大切なことは

・二世帯リフォーム実績豊富な会社に依頼

・新築に誘導されないように注意

など選別基準に複数社に提案見積もり依頼して理想のパートナーを決めて下さい。

 

ABOUT ME
リフォーム三四郎
リフォーム三四郎はリフォーム専門の一級建築士として、大型リフォーム400軒以上の提案設計『18年のキャリア』があります。リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになればとブログ始めました。『二世帯リフォーム』『定年リフォーム』お役立ち情報を発信中!