こんにちはリフォーム三四郎です。
リフォームの提案設計専門一級建築士として18年のキャリアがあります。
リフォームを通じて一人でも多くの方が、成功してもらえればと思いブログ始めました。
今回はリフォームのプランニングで大切なことをを3つお伝えして
リフォーム計画の参考にして頂ければと思います。
『自分の考えにとらわれすぎない』
リフォーム計画の可能性は、はばひろくあります。
複数社にて見積もりを依頼することになるかと思いますが、
その際に大きな希望を伝えるようにして、初期段階では自分の考えている図面をそのまま渡したりするような進め方はしないでください。
ただし、細かい希望はなんでも言っておいて下さい。
ご自身では思いつかなかったような解決策もプロなら提案してくれるかもしれません。
特に初期段階では、ご自身の既成概念からリフォームの提案の可能性を削ってしまうケースがあります。
せっかくプロに依頼するのですから、いろいろなプランを知ってから絞り込んで下さい。
最終的にご自身で考えていたプランと近くなったとしても、その他のプランの中から、いいところを取り込んだりすることも出来るはずです。
『柱は抜ける場合もある』
あなたの家が木造住宅であった場合、ご自身の希望のプランが既存の柱や耐力壁の存在で
実現不可能と感じることもあるかと思います。
実際抜けない柱もありますが、柱を抜いて可変性をもった計画をすることも出来ます。
又一畳や半畳増築しただけで、全体のプランにゆとりが出来て幅がひろがることもあります。
増築はコスト増になるため、既存の面積になかに収まれば理想的ですが、
ミニ増築の検討は是非お勧めです。
又柱を抜いた後の補強方法は必ず確認してください。
家が弱くなってしまってはリフォーム計画が台無しです。
『予算によって施工範囲を減らす』
計画を進めるなかで、予算オーバーになった場合
本当に必要な工事なのか、工事項目を再検討してみて下さい。
その際にお勧めなのが、普段利用率の低い部屋の施工をやめることです。
50代60代のご夫婦のリフォーム工事の場合
利用しない2階の工事を思い切ってなにもしない方法もあります。
逆に水回りLDK寝室など使用頻度の高い場所には、妥協せずお金をしっかりかけることを
お勧めいたします。
使用頻度の高い空間に、お金をかけることが正解です。
どの部屋にどれくらいの時間過ごすのか円グラフで描いてみましょう。
簡易的なリフォームでしたら数年後にも可能です。
大きな工事のとき金銭感覚がバグリます。
本当に価値あるお金かしっかり検討の上決断してください。
まとめ
今回お伝えしたこと以外にも、リフォームプランニングの実践的な注意ポイントや工夫はいろいろあります。
あえて3つにしたのは、リフォームで失敗するのはお客様の思い込みが強く影響すると日々感じているからです。
出来るだけフラットな気持ちで、今の住まいの不満点や理想を伝えながら担当の設計士と計画していくことが大切です。
それさえ出来れば大きな失敗はしません。
私も打ち合わせの中で、最終的にこちらの方がいいのではと思うことは、お客様に必ずお伝えしますが、最終的な判断は必ずお客様がとることになります。2回までは意見を伝えますが、3回は決して言いません。
普通に打ち合わせしていくと、中には一回も意見を伝えないでお客様の希望どうりに対応する担当もいるはずです。そんな時は、特に注意して計画を進めて下さい。頭の中で考えている完成形と、現実の間に大きな差が生じている可能性があります。
思い込みはどんな場合でも必ずありますが、リフォームでの失敗は大きな金額の為、簡単にリカバリーが出来ませんね。