二世帯リフォーム

実家二世帯計画のプランを作成してみよう!自分でもできる方法公開

リフォームプラン作成
初太郎
初太郎
実家を二世帯住宅にリフォームしたいけど自分でプランを考えれるかな?
三四郎
三四郎
今は素人でも簡単にプラン作成出来るアプリがあります。是非トライしてみて下さい。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・二世帯リフォームのプラン作成の仕方

・超簡単『まどりっち』の簡単入力

・リフォームプランの考え方の基本注意点

こんにちはリフォーム三四郎です。

今回は実家を二世帯住宅にリフォームするのに、ご自身でリフォームプランを考えたい。

そんな時に、まどり作成iPADアプリ『まどりっち』で、素人でも二世帯リフォームプランを簡単に作成できる方法をお伝え致します。

計画をプロに相談するのは、不安で敷居が高いものです。

まずは、ご自身でどんなリフォーム計画が出来そうか考えてみましょう。

リフォーム三四郎は、リフォーム提案設計の専門の一級建築士として18年のキャリアがあるリフォームのプロ中のプロです。

そんな三四郎が、簡単にリフォームプラン作成する方法5ステップを教えます。

お客様でも、アプリを活用すれば意外と簡単に基本プランは作成できるので、是非挑戦してみて下さい。

初太郎
初太郎
自分でプランを作るのは、なかなか難しそうですね。
三四郎
三四郎
最終的にはプロにお願いしなくてはいけませんが、基本プランなら十分お客様でも考えるのは可能です。

iPADアプリ『まどりっち』を使う

二世帯リフォーム間取り作成

まず、IPADに簡易図面作成アプリ『まどりっち』を入れて下さい。

使い方は、ユ-チュ-ブで『まどりっち iPAD』で検索すれば、簡単に学べます。

まどりっちは、無料アプリな上に簡易的に入力可能な優秀なアプリです。

お部屋の大きさを入力すれば、自然と面積や帖数が表記されるのもいいところです。

アップルペンシルやタッチペンを使えば、入力は感覚的にきれいにできて

プランを初めて作成するには、最適のアプリです。

iPADがない場合は方眼用紙でも十分

まどり作成は、今でもプロでも下書きは手書きで考えている人がおおくいます。

トーレーシングペーパーを購入して描く方が、かえって楽かもしれません。

今お住まいの図面の上に、トレーシングペーパーを重ねてプランを考えて描けば、

簡単に考えることが出来ます。

初太郎
初太郎
まどりっちの入力は、使いやすくておもしろいですね。
三四郎
三四郎
せっつかくのリフォーム計画ですので、ご自身で考えて、創る過程も家族で楽しんで下さい。

既存図面を入力

二世帯リフォーム間取り案

まずは既存図の入力からです。

リフォーム計画予定の住宅の間取りを入力します。

新築したときの図面を探す

まずは、ご実家にある図面を親世帯から借りて下さい。

建築確認申請書としA4サイズにて保管されていることがほとんどです。

図面がないと、今後の計画を進める時に現在の構造がはっきりしない為、調査が大規模になる可能性があります。

しっかりと探してください。

普段使用するものではない為、みあたらないこともありますが、ほとんどの場合捨ててはいません。

金庫の中や普段使用していない収納の中に入っていることもよくあります。

図面が見つかったらグリットの確認

日本の木造住宅のほとんどが、1グリット910mmで作成されています。

又少しゆとりをもった1グリット1000mm(1M)も増えており、

まどりっちで二世帯リフォームプラン作成の場合1グリットを910か1000mmで選べる機能がついています。

更に1/2 1/3 1/4に分割出来る機能がついている為、ご実家の間取りの図面と照らし合わせて、現在の間取りを入力してください。

おすすめ設定はグリットを4分割です。プランがしやすくなり狭い面積でも計画しやすくなります。

手書きの場合も1グリットを1/4に出来る方眼紙をおすすめします。

図面と現在のお住まいの間取りの違いを確認

建築当時の図面は、工事中に計画変更している場合もあり、現状と違う場合もあります。

しっかりと確認して、現状に合わせて間取りを入力して下さい。

場合によっては、増築していたり建築基準法に違反している場合もあり

状況によっては、計画が進めれないことになるかもしれません。

増築している場合は、早めに専門家に相談して下さい。

増築がなく多少の間取り変更なら大きな問題はありません。

既存図は、計画の基本になります。しっかり入力しましょう。

既存図参考例 48坪 南玄関

今回は、参考例として48坪南玄関 築25年の奥様の実家を二世帯住宅にする計画にて、

プランを考えてみました。

・ご両親 ご主人61歳(会社員) 奥様60歳(主婦)

・若夫婦 ご主人32歳(会社員) 奥様(会社員) 子供(4歳女の子)

奥様の実家をリフォーム計画

南玄関

1階 80.32㎡ (24.30坪)

2階 77.86㎡ (23.53坪)

計 158.18㎡(47.83坪)

リフォーム前

1階

リフォーム前1階プラン

2階

リフォーム前2階プラン

 

南玄関で築25年程度の実家でよくある間取りです。

こちらの間取りにプラン作成をトライしてみます。

初太郎
初太郎
グリットの認識がいままでなかったのでよくわかりませんでしたが、グリット単位で考えれば、僕でも計画出来そうですね。
三四郎
三四郎
建築確認申請図面は大切な資産です。早めにどこにあるか確認して大切に保管して下さい。

計画プランを考えてみる

間取りを考える

次に、今のお住まいにどのようなリフォームが可能か考えてみます。

前提条件として今回は、玄関のみ共有する

部分共有2世帯住宅へのリフォームプランとします。

共有部分が少なくストレスが少なく生活できる為、採用率の高い計画です。

覚えておきたい基本グリット

住宅のプランを考える時に、覚えておきたい水廻りの基本グリットがあります。

お風呂 洗面脱衣室で使う基本グリット

・お風呂1坪(910×2/910×2)=2グリット×2グリット

・洗面脱衣室1坪(910×2/910×2)=2グリット×2グリット

よく使う基本グリットです。

但し、上下分離2世帯リフォーム計画の場合、面積をとれないケースもよくあり、

・お風呂0.75坪(910×2/910×1.5)=2グリット×1.5グリット

・洗面脱衣室0.75坪(910×2/910×1.5)=2グリット×1.5グリット

こちらの最小スケールも活用しやすい為、必ず覚えておいて下さい。

場所としては、1階の水廻りに近い位置が理想的です。

1階に排水をもっていく必要がある為、

上下で音の問題が発生しにくい位置に計画して下さい。

トイレの基本グリット

よく使うスケールとして、

・トイレ0.5坪(910×1/910×2)=1グリット×2グリット

最小スケールとして

・1グリット×(1グリット+3/4グリット)=910×1592

・1グリット×(1グリット+2/3グリット)=910×1516

も使用しやすいグリットです。

今2階にトイレがある場合は、そのままの位置でリフォーム出来れば理想的です。

キッチンの基本グリット

キッチンで一番よく検討される基本サイズが

キッチンサイズ 2550×650=約3グリット×3/4グリット

最小プランとして

キッチンサイズ 2400×650=(2グリット+2/3グリット)×3/4グリット

が考えられます。基本これ以上は小さくしない計画がおすすめです。

2400mmあれば食洗器も付けて計画できて、そこまで不自由は感じない計画が出来ます。

また奥様の実家のリフォーム計画で、2階のキッチンが簡易的でいいケースは、幅1650mm程度のミニキッチンも計画可能です。

対面キッチンの基本グリット

二世帯リフォームで対面キッチン

組みこみたい計画に『対面キッチン』があります。

・対面キッチンの壁の間隔は、2.5グリット=2275mmです。

・カップボードの奥行は0.5グリット=455mm

・カップボードの幅は2グリット=1820mm

この寸法は非常によく使うため覚えておいて下さい。

2275mm壁の間に幅があると

(175mm壁厚+650mmキッチン幅+通路1000mm+カップボード幅450mm)

これだけ知っておけば、大きな計画の失敗は少なくなります。

お客様がプランを考えると対面キッチンの間隔を2グリットで考えてしまったり3グリットで考えてしまうケースがよくあります。注意してプラン作成して下さい。

間取り変更の考え方

間取り変更をしようとすると今ある柱を抜きたくなります。

柱を抜けるかは専門家の判断に最終的に聞くしかありませんが、おおきな目安として

・通柱は抜けない(図面に二重丸などで表記 )

・柱を抜いたあとに4グリット以上あると補強できない

この二つの原則は守って計画してください。

柱は無理に抜かない方がいい為、壁を解体しても柱だけま間取りによって残すこともよくあります。

現況の柱の位置は、必ず計画図にも落とし込んで下さい。

あまりにも抜く柱がおおい場合は、計画に無理があります。

計画は、既存の柱の位置を加味して考える必要があります。

二世帯プランの完成(思考のプロセス)

既存図から条件を検討してプランを作成しました。

1階計画プラン

二世帯リフォーム1階計画図

 

2階計画プラン

二世帯リフォーム2階計画図

 

まずは今回のリフォーム計画の場合、上下分離2世帯住宅の計画とします。

1階に親世帯が生活、2階に若夫婦世帯が生活するスタイルです。

敷地図がありませんが前提条件として、玄関位置を変更しない計画が無理なさそうです。

1階プランと階段位置を考える

1階の親世帯のプランから考えてみます。

親世帯は無理に工事費が増えないように

・水廻りの位置はののまま

・和室を寝室に変更

・2階に行く導線を短くして生活分離しやすいように間取り変更

このようなところから

二世帯リフォーム1階計画図

階段の位置を南に移して、和室を寝室に変更したプランを考えてみました。

親世帯が一階のみで生活できる間取りです。

元の階段の位置に収納を造り親世帯の収納空間を作りました。

2階プランを考える

次に2階子世帯の間取りを考えます。

・子世帯はベランダがある東にLDKを設置します。

・全体面積が狭い為0.75坪で風呂と洗面脱衣を計画1階と近い位置の北側に設置

・トイレを既存と同じ位置にしてコストも軽減

・寝室 子供部屋を作成

2世帯リフォーム計画図2階

更にプランを検討する

作成したプランから家族内で話し合い修正します。

・子供が増えた時を考えて対応しやすいようにしたい。

・子供部屋を南に移動して将来2部屋にも出来るようにプランニング

2世帯リフォーム計画図プラン2 2階

 

・南の子供部屋は子供が小さいうちは、寝室としても利用できます。

増築計画を検討する

更に検討を進めます。

増築した場合を検討します。

・子供部屋の南を増築 2.5帖増築してみる

・メリット 子供部屋が広くなる

・デメリット 工事費用増 200万程度?

二世帯リフォーム 増築案 2階

・子供が増える可能性が高ければ、増築も一つの選択となります。

夫婦間で話し合い決定して下さい。

初太郎
初太郎
自分たちで考えると問題点がはっきっりしてだんだんリフォームのイメージがついてきました。
三四郎
三四郎
プランは必ず複数プラン考えてください。増築も検討するとリフォームの可能性がいろいろと増えていきます。

まとめ

二世帯リフォーム工事中

今回は、お客様でも『まどりっち』などを使いリフォームプランを作成する方法をお伝えしました。

間取りをご自身で考えることは、とても楽しい作業です。

リフォームの場合制約条件が必ずある為、お客様でもある程度計画しやすい側面があります。

但しプロに依頼する場合は、あえて要望だけ伝えてプランを渡さないで計画して下さい。

プロならではのいいご提案があるかもしれません。

自分たちだけではなかなか思いつかない提案があればいいですし、プロが考えてもご自身と同じプランになればそれはそれでうれしいものです。

ABOUT ME
リフォーム三四郎
リフォーム三四郎はリフォーム専門の一級建築士として、大型リフォーム400軒以上の提案設計『18年のキャリア』があります。リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになればとブログ始めました。『二世帯リフォーム』『定年リフォーム』お役立ち情報を発信中!