今回は、こんな疑問にお答えします。
・二階をリフォームして二世帯化する方法
・二階を二世帯化する時の注意点
・二階の二世帯リフォーム費用の目安
こんにちは、リフォーム三四郎です。
リフォーム専門の一級建築士を生業として、18年のキャリアがありお引渡し物件は、30億円以上、400軒以上の実績があります。
リフォームを通じて、一人でも多くの方に成功して頂き、幸せな人生造りのお手伝いができればと思い、リフォーム情報発信中です。
今回は、実家の2階をリフォームして意外と簡単に、二世帯リフォームが可能なことを知って頂きたく、記事にしました。

・実家の近くのアパートに住んでいる若夫婦
・共働きに両親の協力が必要な若奥様
・二世帯住宅を新築しようか迷っているご家族
実家は資産『あなたの保有資産を整理しましょう』

あなたの実家は、財産です。
『活用するか』『活用しないか』であなたの人生の豊かさに大きな差が生まれます。
明確に解る財産は、
・貯金
・株式
・不動産
などがありますが、
将来相続する予定の、実家の土地・建物はあなたの隠れ資産です。
もし、実家の2階をリフォームして二世帯化することが可能ならば、
人生最大のお買い物、住宅購入費用を大幅に削減できます。
実家の二階がほぼ空いている状況でしたら、是非『二世帯リフォーム』をご検討下さい。
新築した場合の平均取得金額と実家二世帯リフォームの差額

新築した場合の平均金額は、
土地付き注文住宅購入平均金額 4200万円
建売住宅購入平均金額 3400万円
かなりの高額出費となります。
対して、あなたの実家が、昭和56年以降に建てられた、新耐震基準以降の建物ならば、
完全分離型2世帯リフォームが2000万円程度でほぼ可能
生活レベルを下げないで質の高い人生が出来る『二世帯リフォーム』を是非検討して下さい。
ざっと1400万~2200万円の初期投資費用の差が生まれます。
実家の状況やプランによっては、
800万くらいでの予算で、二世帯住宅にできることもあります
更に、奥さんが共働きで仕事を続ければ、『数千万単位』の保有資産の差が『将来』生まれることもある為、人生は大きく変わります。
二階だけ二世帯リフォーム『費用と間取り』の目安

予算の目安は、工事内容によって大きく変わりますが、
完全分離二世帯リフォーム 2000万
部分共有型二世帯リフォーム(玄関共有型) 1800万
部分共有型二世帯リフォーム(玄関・風呂・洗面共有型) 1500万
『増築が必要な場合は一坪 100万円』※プランによる参考価格
おおざっぱなリフォーム『予算の目安』に計画を進めて下さい。
共有部分を減らす計画として下さい。無理な計画は必ず破綻します。初期投資は少し高くても大丈夫です。
『ご主人の実家がリフォーム』出来るのか?『奥様の実家がリフォーム』出来るのか?

最近は、奥様の実家を二世帯リフォームする事例が、年々増えています。
ほぼ、半分くらいの計画が、奥様の実家リフォームです。二世帯リフォームの検討には、必ず奥様の実家も加えて下さい。
奥様の実家リフォームは、共働きを支援するには最高の環境で、少ない床面積でも計画可能です。
又、最近の親世帯の傾向として
老後に面倒を見てもらわなくてよいと考える親が 44%
どちらともいえない親が 38%
老後の面倒を見てもらいたい親が 18%
となっており、子供達に、面倒をみてもらったり、経済的援助をしてもらう意識は、上の世代に比べて、かなり低くなっています。
半面、子世代は、
親の老後の世話をしたい子世帯が 69%
どちらともいえない子世帯が 23%
老後の世話をしたくない子世帯が 8%
親世帯に子育てを手伝って貰いたい、と思いつつ、親の面倒をみてあげたいと考えています。
実家は、建て替えるにはもったいない家が増えています。
当然、新築するより、リフォームする選択肢が自然と選ばれます。
『ご主人の実家・奥様の実家』どちらが本当に家族にとって一番いいのか?
選択の基準には、
・実家の築年数や大きさ
・奥様の共働きのサポート体制
・職場との距離
・それぞれの親や兄弟祖父祖母の状態
いろいろありますが、どちらが家族にとって一番いい選択になるのか話あって下さい。
二世帯リフォームは、30代のご夫婦でが選択可能な、一番経済メリットのある選択です。
可能性があれば、是非検討してください。
実家の二階を『二世帯リフォーム』する時の注意点

二階を『二世帯リフォーム』するには、注意する点がいくつかあります。
事前に知っていれば、簡単なことばかりですが、周囲に事例が少ない為、知らないで工事をして、後悔してしまうことが散見されます。
そんな失敗から、二世帯リフォームが若夫婦の住宅検討の選択肢から、外されていきます。
しかし、二世帯リフォームを成功させるには、さほど難しくありません。
二世帯リフォームについての基本知識をブログ学べば十分です。
初期段階での注意点としては、
・間取りのタイプをしっかり話し合う
・増築を検討して可能性をひろげる
・外階段も検討
様々なアプローチから『二世帯リフォーム』のデメリット解消ができないか?検討することが大切です。
『実家二世帯リフォーム計画』間取り別『費用の目安』

二世帯リフォームには大きく3つのタイプがあります。
それぞれの特徴を知って、ご自身の計画に取り入れて下さい。
実家リフォームを選択すれば、必ず住宅にかける費用の削減が図れますが、
『費用の目安』と『二世帯リフォーム』のタイプの違いをまず知って下さい。
『完全分離二世帯リフォーム』が一番おすすめ

完全分離二世帯リフォームは、水廻りはもちろん玄関も、世帯ごと個別に設けるプランです。
完全分離二世帯リフォームは、費用がかかりますが、増築や外階段で意外と簡単に検討可能です。
最初からあきらめないで、一度『プロの提案』をうけてみて下さい。
生活におけるストレスが、分離形態が大きい方が少なくなります。
家の住まい方として、『完全分離プラン』にしながら活用方法を変えて、共有化していくことは出来ますが、逆は無理です。
リフォームのプランは、10年後20年後も想定して計画する必要があります。
完全分離二世帯リフォーム計画は、どんな場合にも対応できる理想的な形です。
費用として『2000万円』程度はかかると思って下さい。
初期費用が掛かっても、その価値は十分あります。
リフォーム計画の時は、完全分離二世帯住宅からの検討がおすすめです。
リフォームでも可能です。完全分離2世帯リフォーム!簡単にあきらめないで
『一部共有型二世帯リフォーム』がコスパ最高

一部共有型二世帯リフォームは、『玄関や風呂洗面所』を共有化するリフォーム計画です。
二世帯計画において、
・玄関を別に希望した方が50% 実際採用したのが10%
・浴室を別に希望した方が56% 実際採用したのが37%
こんな統計もあります。
完全分離二世帯リフォーム計画を進めながらも、場合によっては『一部共有型二世帯リフォーム』の提案も、検討の価値があります。
玄関と風呂だけの共有なら、親世帯の人柄次第で検討の価値はあります。
費用としては、1500万~2000万で可能な為、コストパーフォーマンスの高い計画になります。
採用には、親と配偶者の関係を考慮して、慎重に決定して下さい。
少しでも完全分離がいいと考えているなら、『完全分離二世帯リフォーム』の選択がおすすめです。
仲が悪くなってから、お風呂洗面を付け足す『2回目の二世帯リフォーム計画』は、しにくいものです。
2階だけリフォームして計画するには、この一部共有型二世帯が、一番プランしやすいタイプです。
『完全共有型二世帯リフォーム』は条件付きで検討可

完全共有型二世帯リフォームは、親世帯が、片親の場合や、奥様の実家で二世帯リフォームを検討する場合に採用する価値があります。
二世帯住宅化するきっかけの、第2位の24%が、親が一人になったからです
親が一人になると、格段に必要面積が少なくなり、二世帯リフォームの計画がしやすくなります。
又、奥さんの実家をリフォームする場合、2階のキッチンは、ミニキッチンでも計画可能です。当然、大きなストレスなく生活できる『リフォーム計画』も可能となります。
家族の状態に合わせて、適切な二世帯リフォームの形態を決めて下さい。
費用としては1000万~1500万で可能な為、コストは一番安くなります。
残された親との相性を考えて、計画して下さい。
又、奥さんの実家をリフォームする場合、共有比率が高くなっても失敗しにくくなります。
嫁姑問題は、簡単に解決しない為、安易に『完全共有型二世帯リフォーム』を選択することは危険です。
片親の場合でも、1階に少し広めの親の専用空間を作り、ミニキッチン・洗面・トイレを付けて、お風呂は共有するスタイルが、一番おすすめです。
このタイプの計画なら、無駄な費用や、床面積も少なく快適に暮らせます。
二世帯リフォームの実現には『増築』も検討

『実家の2階の面積が小さい場合は、増築して下さい』
2階の面積が小さい実家は、総二階にすれば解決できることもおおくありますが、増築するイメージが出来ない為、一般のお客様は検討しません。
しかし、総二階に増築すれば、プランの選択肢はかなり広がります。
敷地に余裕がある実家の場合は、『横増築』も検討する必要があります。
二世帯リフォームの計画では、
・総二階増築
・実家の横に増築
この2つの検討を、必ずして下さい。

脇屋を別棟にて新築する方も、数多くいますが、横増築や総二階増築なら床面積は30%カット、費用は25%~50%カット出来ます。
二世帯リフォームは、増築すれば80%以上の実家で可能です。あきらめる前に『増築の検討』と組み合わせて計画して下さい。
総二階で面積が足りない時は、1階に一部増築プランを作成することもあります。
柔軟に計画して、本当に必要な面積を割り出して設計することが大切です。
二世帯リフォーム計画では『外階段』設置も検討

2階を『フルリフォーム』して二世帯化する場合、検討したいの項目が『外階段』です。
外階段を付けることが出来れば、1階の間取り変更を最小限にすることが出来ます。
外階段の検討は、リフォーム計画時ほとんどされません。
総二階にして外階段を付ければ、二世帯リフォームのプランの可能性は大きく変わります。
リフォーム前に実家の『建蔽率と容積率』は必ず確認

二世帯リフォーム計画には、法的なチェックも必要です。
あなたの実家の建っている場所により
建築面積÷敷地面積×100=建蔽率
延床面積÷敷地面積×100=容積率
建蔽率と容積率の上限があります。増築可能な面積を知ることによって、リフォームの計画範囲が変わります。検討する時は、一番最初に確認して下さい。
『二世帯リフォーム』プランをしてみよう

『二階をリフォームして二世帯化』する相談は、年々増えています。
実家の築年数は、15年から25年がおおく、解体するにはもったいない家です。
窓もPGで、断熱性も悪くありません。
当然、新築と比べるとスペックは落ちますが、『体感』としては、大きな差はありません。
1階に住む『親世帯のリフォーム』も同時に検討出来れば、一番いいタイミングです。
2階を増築すると、1階の耐震性を上げる為に、構造補強工事が1階にも必要となります。
『同時に検討することが、ベストタイミングです』
・親世帯に相談して、リフォームのタイミングを合わせて計画して下さい。
リフォーム計画の相談はこちらから↓