二世帯リフォーム

二世帯住宅にリフォームするには実家が狭い『間取り』お悩み解決策5選!|一級建築士が解説

二世帯リフォームで実家が狭い解決策
初太郎
初太郎
二世帯リフォームにメリットがあっても、うちは狭いから無理ですね。
三四郎
三四郎
そんなあなたに、リフォーム三四郎が5つの解決策をお伝えします。

今回は、こんな疑問にお答えします。

・実家が狭くても二世帯リフォームは無理とあきらめないで解決策を学ぶ

・プラン次第でひろがる住宅の可能性を知る

・増築して実家を二世帯住宅にする方法を検討する

リフォームプラン作成

こんにちは、リフォーム三四郎です。

今回は実家を二世帯住宅に、リフォームするには狭くて無理。

あきらめる前に、是非読んでおきたい解決策5選をお伝え致します。

リフォーム三四郎は、リフォームの提案設計専門の一級建築士として、18年のキャリアがあるリフォームのプロ中のプロです。お引渡し物件は400軒以上、30億以上。

リフォームを通じて一人でも多くの方に成功して頂ければと思い、情報発信中です。

リフォーム三四郎自己紹介

『実家を二世帯住宅にリフォームにしたい!』

検討する時ネックになるのが、実家が狭くて二世帯住宅にするのは無理じゃないか?

と思う方が、大変おおいことです。

しかしリフォームのプロにかかれば、魅力的な二世帯リフォームの提案が、かなりのお宅で可能です。

ご自身によって二世帯リフォームは無理だとあきらめてしまう前に、必ずプロに相談して下さい。

事前にリフォームの知識を持って検討すれば、意外と簡単に二世帯リフォームができます。

初太郎
初太郎
先日展示場で相談したら二世帯住宅への建て替えをすすめられました。本当にリフォームができるんでしょうか?
三四郎
三四郎
検討前にリフォームを諦めるケースが80%以上あります。

一軒家の実家を二世帯リフォーム『実家が40坪でも可能です』

二世帯リフォーム計画

まずは実家の床面積(坪数)を確認して下さい。

二世帯住宅を計画するにあたり、必要な床面積が『最低35坪』と覚えて下さい。

40坪あれば選択肢がひろがります。

実家が総二階の場合、

4間(1820×4=7280)×5間(1820×5=9100)=20坪×2階=40坪

この大きさを一つの基準として、実家の大きさと比べてみて下さい。

足りない部分は、増築の検討が必要となります。

狭小住宅を参考に計画

狭小住宅プラン

日本には、狭い敷地を活かしたプランが数多くあります。狭小住宅プランを一度調べて、実家の大きさと比べて下さい。設計の力で空間の豊かさは大きく変わります。

立体的にお部屋を演出する方法として、

・吹き抜けをつくる。

・勾配天井にする。

などあります。

狭い敷地でも豊かな空間が作れることを知って下さい。

他にも空間を有効活用するには、

・小屋裏収納

・ロフト

・階段下を洗濯機置き場にする

・リビングとダイニングテーブルを兼ねる

など数多くあります。

どうすれば二世帯住宅にリフォームできるのか?

実家に当てはめて、考えてみて下さい。

『二世帯住宅 間取り 35坪』でまず検索

ネットで二世帯リフォーム検索

住宅の間取りは、以前に比べ簡単にネットで手にいれることが可能です。

お住まいの実家に似たプランを見つけて、参考にして下さい。

二世帯住宅へのリフォームのイメージが、ぐっと近くなるはずです。

『二世帯住宅 間取り 40坪』で検索

二世帯リフォーム設計

次に40坪プランを見て、35坪プランでは満足できない問題点の解決策を確認します。

実家の大きさによってイメージしながら、間取りを調べて下さい。

理想の二世帯リフォームの間取りが、徐々にイメージできるはずです。

三四郎
三四郎
実例を見て実家と比べると、イメージがかなり膨らみます。満足できない不満点もはっきりしてくる為、リフォームプランナーとの打ち合わせも、充実したものになります。
初太郎
初太郎
調べてみると奥さんの実家にそっくりな実例がありました。なんだかリフォームで二世帯住宅に出来そうですね。

『実家が狭くても可能なおすすめ二世帯住宅間取り3選』

二世帯リフォームおすすめ計画

二世帯住宅で共有部分をどうするのか?

全体の床面積にも影響がでる為、実家が狭い時は特に迷いがちです。

考え方の基本として、共有部分はあくまでも極力すくなく計画することが、成功の近道です。

狭いからと妥協して共有部分を増やすくらいなら、別々に暮らした方が幸せです。

どうしても必要なお部屋は、増築して下さい。

二世帯住宅にはいろいろなタイプがありますが、おすすめプランを3つお伝えします。

『完全分離型二世帯』リフォームから検討

完全分離二世帯リフォーム計画

断然おすすめプランNO1が、完全分離二世帯リフォームです。

このプランは、玄関・水廻り・LDK・個室を、世帯ごとに別々に設けるプランです。

新築でもリフォームでも、一番人気のあるプランとなります。

プライバシー確保や長期間仲良く暮らしていくには、生活の分離はとても大切です。

狭いからといって妥協することなく、希望のプランにして下さい。

狭い場合は、増築計画と組み合わせてプランすることとなります。

・予算 2千万~3千万

・工期 5カ月~6カ月

・予算は高くなるが、生活ストレスは少なく同居可能

次に検討【玄関】共有型二世帯リフォーム

玄関共有型二世帯リフォーム計画

次に人気なプランが、玄関共有プランです。

玄関だけならプライバシーをかなり保った生活が可能な為、玄関共有プランは間取りによっては、十分検討できます。

但し、採用した場合でも互いの生活導線が干渉しないように、階段の位置などは設計で十分考慮する必要があります。

階段の場所を、かけかえるケースもよくあります。

階段の場所を変えないで、無理やり検討することだけはやめて下さい。

・予算 1千5百~2千万

・工期 3カ月~4カ月

・プランによってかなり実現可能 コスパと効果が高い計画

注意して採用【玄関・風呂洗面】共有型二世帯リフォーム

お風呂共有型二世帯リフォーム計画

3番目に人気のプランが、玄関+風呂洗面共有プランです。

ご両親のタイプによっては、採用可能なプランです。

費用的にもかなり削減できる為、人気のプランです。

この場合も、洗濯機は2つ設けて、家事分担は、明確にすることをおすすめします。

・予算 1千3百万~1千8百万

・工期 3カ月

・おすすめプランの中では一番安く工事できる計画

工事費用が安くなっても完全共有型のリフォーム計画は、やめておいてください。

 

三四郎
三四郎
今回紹介した他にも、二世帯リフォームにはいろいろなプランがあります。各家族にあった最適解を見つけて下さい。
初太郎
初太郎
うちはやはり完全分離型にします。奥さんの希望を最優先に決めました。

ちょこっと増築でもできる『二世帯住宅リフォーム』

二世帯リフォームプラン作成

増築で提案の幅は、大きく変わります。

まずご自身のお住まいの地域の、用途地域と防火地域及び準防火地域かを調べて下さい。

お住まいの地域が、防火地域及び準防火地域場合

・1㎡でも増築したら建築確認申請が必要となります

その他の22条地域などの場合は、

・10㎡(約6畳)以下の増築には、建築確認申請は必要ありません

費用対効果の高い10㎡以下の増築は、プラン検討に確実に取り入れる価値があります。

○○市 用途地域 で検索して ご実家の増築がどれくらいしやすいのか、先ず最初に確認してから計画して下さい。

確認するべきこととして大切なのは、

防火地域・準防火地域か?調べること

建蔽率と容積率です。

建蔽率の計算は、

建物面積÷敷地面積×100=建蔽率

となります。

行政によって建蔽率の上限が定められている為、増築できる面積に限りがあります。

必ず最初に確認してから、計画をすすめて下さい。

容積率の計算は、

延べ床面積÷敷地面積×100=容積率

となります。

容積率も同様です。行政でさだめられている数値を、必ず確認して下さい。

三四郎
三四郎
法的なチェックはプロに確認しないと解らないことも多くありますが、最低限の知識があると計画の方向性がはっきりします。
初太郎
初太郎
うちは10㎡以下の増築なら割と簡単にできそうですね。確かにすこし増築出来れば、かなりいいプランが出来ます。

お神楽増築で夢を叶える『完全分離二世帯リフォーム』

二世帯住宅に実家増築工事

二世帯住宅にリフォームを計画する時にネックとなるのが、2階の面積が少ないことです。

2階に子供部屋などの個室しかない家も、かなりあります。

こんな時は、2階を増築して総2階にリフォームする、お神楽増築が有効です。

近年、減っている工事の為、イメージできない方も非常におおいかと思います。

高い技術力が必要な為、対応できるリフォーム会社も限られいます。

最初にお神楽増築に対応可能な会社か、必ず確認して下さい。

実家を二世帯住宅にリフォーム間取り・計画の注意点

二世帯住宅に実家をリフォームするには、その他にも注意するポイントがあります。

親の老後も考えてバリアフリー計画

バリアフリー住宅

二世帯リフォームする場合は、必ず将来親の介護問題がついてきます。

介護しやすいようにバリアフリー引き戸など計画に組み込んで下さい。

トイレとお風呂の導線は特に注意が必要です。

賃貸併用住宅に将来できるかも?

リフォームで賃貸併用住宅に

将来二世帯住宅は単世帯になってしまう場合もあります。

そんな時に賃貸として貸出やすい間取りならば、経済的な安心につながります。

少し工事費がプラスになっても賃貸可能な間取りにすることがベストです。

お住まいのエリアに賃貸需要があればなおさらです。

親世帯とは別に打ち合わせも必要

二世帯リフォーム計画図

光熱費の分離のルールや間取りの共有部分など二世帯リフォームには

それぞれの世帯で考え方が違います。

各世帯別の打ち合わせも実施して、直接言いにくい要望を組み込んだ間取り提案が必要となります。

建て替えも検討 二世帯住宅に新築プラン

住宅にかかるお金

敷地条件や実家の築年数によっては、建て替えも選択肢にあります

昭和56年より前に建てられた、旧耐震基準の建物は、基礎に鉄筋も入っていない為、建て替えがおすすめです。

長い年月を考えて耐用年数の長いリフォーム計画をしないと、大きく失敗します。

安すぎる提案は危険です。内容をしっかり確認して、業者決定をして下さい。

まとめ

仲良し二世帯同居家族

二世帯リフォームは、計画前にあきらめてしまうケースが、非常におおいことをまず知っておいて下さい。

床面積の狭い時の、対処方法を事前に知っておけば、ほとんどの場合簡単に解決できます。

あきらめる前に、大規模リフォームが得意な業者3社から、リフォーム提案をうけてみて下さい。

必ず参考になる、いい提案があるはずです。

 

 

ABOUT ME
リフォーム三四郎
リフォーム三四郎はリフォーム専門の一級建築士として、大型リフォーム400軒以上の提案設計『18年のキャリア』があります。リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになればとブログ始めました。『二世帯リフォーム』『定年リフォーム』お役立ち情報を発信中!