今回は、こんな疑問にお答えします。
・同居で旦那の実家に住みたくないそんな時の対応方法
・絶対阻止VS条件付き同居 それぞれの選択のメリットデメリット
こんにちは、リフォーム三四郎です。
今回は旦那さんの実家をリフォームして一緒に住むのは無理。
そんな、つらい立場の若奥様に『対応方法5選』をお伝えします。
御自身のケースにあてはめて、将来設計に活用して下さい。
リフォーム三四郎は、リフォームの『提案設計専門』の一級建築士として、18年のキャリアがあるリフォームのプロです。
お引渡し物件は400軒以上、30億以上の経験があります。
最近相談が増えている、二世帯リフォーム計画ですが、無理をして進めると大きな失敗につながります。
人生における大きな決断になりますので体系的に整理して、解決策を考えましょう。
同居リフォームを離婚覚悟で反対する
『嫁VS姑問題』は、簡単に解決できません。
基本的に同居予定の家族と大きく意見が合わない場合は、無理して同居しても不幸になるでけです。
反対するには、離婚覚悟くらいの強い気持ちが必要になります。
ご主人が長男であったり・経済的な問題によって、選択肢として『実家に戻る』が当然と、旦那さんが考えている場合もあります。
そんな時に、中途半端な反対は通用しません。
ローンを組んで同居リフォーム工事をして、生活を始めてから毎日、不平不満を言ってもあとの祭りです。
本当に離婚することになります。
・共有部分が多いリフォーム計画になっている
・親世帯の意向を忖度するリフォーム会社での工事を決められている
・親世帯が資金を出す代わりに口も出す
・親世帯のリフォーム資金も負担しなくてはいけない
・未婚の兄弟が住んでいて結婚するか不明
共有部分が多いリフォーム計画
共有部分の多いリフォーム計画は、失敗します。
共有する部分が多いことは、大きなストレスです。同居するには、適度な距離感が大切になります。
『完全分離二世帯住宅』が理想的ですが、最低でも『玄関共有型二世帯住宅』にリフォームして、各家族の独立は確保して下さい。
親世帯が希望の会社でリフォーム計画
親世帯がリフォーム工事会社を決めてきた場合は危険です。
親の指定した会社が、実家を建てた『住宅メーカー』の場合は、ある程度大丈夫ですが、
『両親が家を建てた工務店』の提案や『親の知り合いのリフォーム会社』は、
親世帯の意見を重要視して、満足のできる計画にならないことがほとんどです。
親世帯がリフォーム資金を出すが口もだす
親世帯が資金を全額出す提案は、危険です。親に気を使い、予算内の工事計画にして失敗します。
親世帯の協力は、同居の場合とても大切ですが、大きくマウントを取る親とは同居しないで下さい。
資金援助をうける場合は、金額だけ決めて使い方については、若夫婦に決定権をもらうようにしておくことも大切です。
援助を受ける資金内にて計画が難しければ、若夫婦世帯にてローンを組んで理想の計画にして下さい。
親世帯のリフォーム資金も負担しなくてはいけない
リフォーム資金を、子世帯に頼る親は危険です。同居後も子世帯に負担を強要します。
旦那さんが、いい人ならいい人ほど『親孝行したい』気持ちをもっていて搾取され続けます。
親世帯の幸せは大切ですが、子世帯の負担によって支えられる無理な幸せは、長続きしません。
未婚の兄弟が住んでいて結婚するか不明
未婚の兄弟がいる実家のリフォーム計画は、やめたほうが無難です。
未婚の兄弟は、将来大きな不安につながります。よくあるケースが、未婚の妹さんがいる実家です。
将来自分の子供達に、兄弟の老後の面倒を見てもらうことは無理です。
そんな先のことは解らないと思うかもしれませんが、
住みだしてから妹さんを実家から追い出すことは、お兄さんには無理です。
その他にも、失敗しやすいケースはいろいろありますが、特に失敗しやすいケースに
当てはまるようなら『離婚覚悟の反対』も必要です。
とりあえずリフォーム計画を先延ばしにする
『離婚覚悟の反対は出来ない』そんな場合は、先延ばしにして対策をとる必要があります。
・子供が小学校に入るまでにして計画延期
・子育て中は夫婦と子供で生活にして『将来家を継ぐ計画にする』
その場合は、住居の選択して
・アパートや借家で暮らす
・住宅購入
・転売しやすい資産価値のあるマンションを購入して居住
・資産価値が下がりにくい中古マンションを購入
などがありますが、お薦めなのは
転売しやすい資産価値のあるマンションを購入
お薦めな選択は、価値あるマンションの購入です。
都心のマンションの価値は、大きくは下がりません。
人気のエリアで選べば、生活しやすく将来いつでも転売可能な為、先延ばしにしやすい上に、旦那さんを説得しやすくなります。
中古マンションを購入
地方にお住まいの方は、資産価値の目減りしないマンションがなかなかありません。
そんな場合は、既に安くなっている中古マンションがねらい目です。
将来旦那さんの実家に入ることになっても、大きく値下がりしないで転売出来ます。
場合によっては、保有を続けて家賃収入を得ることが出来れば理想的です。
・先延ばししながら将来の同居リスクにそなえる
・旦那さんの反対しにくい計画とする
・子供が学校に通いだして生活基盤ができると長期先延ばし可能
自分の実家で暮らす提案をする
もし可能ならば、奥様の実家での二世帯リフォームを提案して下さい。
あまりにも拒否が強いようならば、奥様がいやがる気持ちを理解してもらえるかもしれません。
二世帯リフォームは、奥様の実家で計画する方が低予算な計画が可能です。
共有部分を比較的おおくとりやすいプランにしやすいからです。
実現化出来るかはともかく、一度ご主人に提案して下さい。
同居が絶対断れない時は『リフォーム会社決定権』をもらう
家族の状態によっては、同居拒否できない場合もあります。
そんな時に、絶対守らなくてはいけないところが、リフォーム工事業者の決定権です。
親世帯の資金援助がある場合は、援助を受ける金額だけ決めて、『間取りや計画内容などに口出し』はしないように決めておくことも大切です。
この程度のならば、普通の親世帯ならば、まず希望どうりになります。
逆に、断られたら同居も断って下さい。
選択する会社の中の1社として親世帯希望の会社を、入れて欲しいくらいならば、了承して下さい。
地域や会社のつきあいなどで必要な場合もありますので、バランスよく対応することが大切です。
完全分離二世帯住宅にリフォームする
どうしても二世帯同居を拒否できない時の対処方法として有効なのが、『完全分離二世帯住宅』にリフォーム計画することです。
生活がはっきり分離することによって、適度に協力しあいながらも生活面での意見の相違におけるストレスがかなり軽減できます。
当初は、同居拒否のつもりなら最低限の条件です。
このラインを守って下さい。
一見狭くて無理そうな実家でも、プランの工夫や増築をすれば、『完全分離二世帯リフォーム』は十分可能です。
光熱費 特に電気代金・ガス代金は分離する
生活で大切な所に、電気代・ガス代の分離があります。
水道代金は月単位や使用状況によって大きな差はありませんが、電気代・ガス代のかかり方は使用状況によって大きな差が発生します。
気をつかい節約して大きなストレスになったり、使い過ぎが原因でトラブルにもなりやすい為、必ず分離して計画して下さい。
リフォームプランには上下の音の問題を検討
二世帯リフォームには、音の問題を考慮してプランニングする必要があります。
親の寝室の上の部屋には特に注意して計画して下さい。
親世帯は、早く寝る為、生活時間の違いを考慮して計画することが大切です。
狭ければ増築も検討
『完全分離二世帯住宅』にするには、ほとんどの場合増築の検討が必要です。
無理に今の面積のなかに押し込まないで、増築も検討の中に組み込んで計画を進めることが大切です。
予算的にはあがりますが、同居生活を破綻させない為ならば、そこにはお金を使って下さい。
玄関のみ共有二世帯住宅にリフォームする
敷地条件や予算的にどうしても『完全分離二世帯住宅』はに出来ない場合は、『玄関のみ共有二世帯リフォーム』プランにて計画して下さい。
少し増築も組み合わせれば、『玄関共有型二世帯住宅リフォーム』はかなりのケースで可能です。
奥様から考えると、これ以上の共有は絶対無理です。
狭くても可能なリフォームプランを学びご主人の実家と比べて、計画可能な方法を検討して下さい。
同居解決策
旦那さんの親世帯との同居は、不安が必ずあります。
意外と住んでみればうまくいくこともありますが、リスク管理はとても大切です。
接触頻度が無理に高くなれば、必ずトラブルの基になります。
いい距離感で生活できる基盤が最低条件です。
親世帯の性格によっては、リフォーム計画を絶対反対する勇気も必要です。
同居を断るデメリットとして
・義理の親と今後仲良くできない
・親世帯から困った時に援助を受けれない
・場合によっては相続放棄する必要や義理の兄弟とも仲が悪くなる
などありますが、距離さえとっていれば毎日の生活には支障はありません。
二世帯リフォームは、経済的にも生活面でも協力しあい仲良くできれば
親世帯・子世帯どちらにとってもメリットのある生活が可能ですが、
親世帯との相性しだいです。
無理して同居生活を始めて後悔することがないよう、慎重に計画を進めて下さい。
どうしても同居せざる得ない時は、リフォームの条件を明確にして積極的にリフォーム計画に参加して下さい。
ご主人のリフォーム計画は、あまり気乗りしない為、ついついご主人や義理の親に任せがちになってしまいます。
リフォームに失敗するケースは、お嫁さんの意見が十分取り入れられない時です。
しっかり意見を伝えて、今後の生活基盤をご自身が暮らしやすいものにして下さい。
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