今回は、こんな疑問にお答えします。
・二世帯リフォームが少ない理由を知る
・二世帯リフォームの反対意見に適切に対応できる
・社会の歪みを利用して二世帯リフォームで成功するメリットを学ぶ

こんにちはリフォーム三四郎です。
リフォーム専門の一級建築士を生業として18年
お引渡し物件は30億円以上、400軒以上のキャリアがあります。
一人でもおおくの方が、リフォームを通じて人生の成功を掴んで貰えればと考えリフォーム情報発信中です。
今回は二世帯住宅リフォームが、まだまだ日本に浸透していない理由3選をお伝えいたします。
二世帯リフォームが日本の文化として定着していないのはいくつか原因があります。
この原因を知ることよって、二世帯リフォームの可能性やお得感を学び
ご自身の人生設計や、息子さん娘さんのリフォーム計画の役立てて下さい。
新築リフォームなど住宅の計画時に参考にすれば、人生設計の核となります。
住宅展示場から計画を始めると
同世代のほとんどの方が、住宅展示場のキャラクターショーや労金開催のイベントをきっかけに住宅建築の検討を始めます。
そんな時に初めて会う相談相手は、住宅を売るプロ 住宅営業マンです。
彼らはのほとんどは、優秀な成績をおさめ新卒で住宅メーカーに就職。
いかに自社の住宅が優位性があるか、いかに新築住宅を建てることが幸せにつながるか
説明することを教育された、住宅を売るプロです。
彼らは、自己のお客様に喜んで頂けている絶対的成功体験があります。

皆さんは、ポジショニングトークという概念をご存じでしょうか?
住宅営業マンは、住宅を売る知識ですべてを構成されています。
彼らは、家のプロではなく家を売るプロなのです。
人生で最高の買い物をするパートナーに選ばれなくてはいけない住宅営業マンは
お客様の、住宅に対する気持ちを知りつくしています。
重要なのは、彼らはリフォームの知識がびっくりするほどないことです。
反面、リフォームを検討している顧客をどうすれば新築希望に変更させることが出来るか
の知識は教育しつくされています。
もし初めての住宅検討が展示場だった場合、どの展示場に行っても異口同音に新築の優位性を訴えます。
同じような話を繰り返し違う会社で聞けば、一般的なお客様は、建て替え新築に方向転換をします。
今後も、この大きな流れはあと10年は続くでしょう。
リフォームの検討の際は、必ず展示場でだけでなく大規模のリフォーム提案を得意とする業者にも相談して比較検討して決めて下さい。
親の新築信仰から
日本は海外に比べスクラップアンドビルドの考えが極端に強く
住宅平均寿命が短く、新築信仰が強い国です。
国別住宅平均寿命は、
・日本 30年
・アメリカ 55年
・イギリス 77年
となっています。皆さんの親世代は、正に新築信仰教育を受けて育ったスクラップアンドビルドの申し子です。
彼らの辞書には、リフォームして二世帯住宅にする発想が、元来ありません。
住宅計画の時、最大の相談相手は親です。
親世帯は、子供には不憫な思いをさせたくない。新築を建てるなら援助をしてあげなければと考え。子供世帯だけでは購入が難しい新築物件の手助けをします。
結果、親世帯・子世帯共に住居費用がかなり高くなり、生活の経済的ゆとりが削がれていくのです。

現状、親世帯が二世帯リフォームのメリットを深く検討しないで、子供の新築計画に
自分たちの老後資金を削ってまで援助している現実があります。
親世帯は、子世帯より資金的余裕はありますが
本当は、それほど資産を築きあげていないケースがほとんどです。
親世帯が、本当にいくらもっているのか確認しないで、親の援助を受けて
若夫婦は、新築を建てているのです。
新築される時、親御さんの援助をうける際は、ご実家の総資産を確認。
将来発生する実家のリフォーム予算を想定して、十分余裕があるか聞いた上で援助を受けるか決めてください。無理のしすぎは将来互い生活を苦しくさせます。
親の資産にゆとりがないことは、結果的に自分自身のリスクに直結します。お互いに無理しないで計画可能な、二世帯リフォームについて親としっかり話し合ってください。
皆と同じ新築選択の安心感から

新築を建てて幸せな家族を築く、平均的日本人の基本中の基本です。
日本人は、皆と同じことに安心感を感じる民族です。
長期な人生計画を考えると、数千万の予算差が違う結果を生む決断だとしても
周囲の人間が選んでいなければ、選択の中から消えます。
いままでの日本人は、それでよかったかもしれません。
しかし、住宅ローンは今後30年35年続く大きな決断です。
終身雇用がなくなり、親世帯も老後資金に不安を抱えています。
もし二世帯リフォームで、限られた資金を有効に活用できるなら…
想像してみてください。
最終的に家族の幸せには、ある程度のお金の余裕が必要です。
住宅ローンで無理をしてないでしょうか?借りれると返せるは大きく違います。
又返すことは可能でも、どれくらいゆとりをもって生活出来るかが大切です。
もう一度、二世帯リフォームで生涯資金計画を大幅改善できないか検討お願いします。
まとめ

二世帯リフォームの潜在的需要は、現在の十倍程度はあります。
現在は、新築が主流からリフォームが主流になる時代の過渡期です。
一足早く、時流にのり二世帯リフォームを、積極的に検討して下さい。
住宅はとても大切ですが、お金をかけすぎて生活が苦しくなる原因になってしまうこともよくあります。親世帯も含めて、ゆとりある生活ができる人生設計をお勧めします。
社会全体に新築信仰の強い為、様々なところでリフォームの計画で障害がでます。今回この記事を参考にして頂けましたらリフォームを反対された時に適切な対応が出来るはずです。
住宅会社・親・友人・同僚 あなたの家族の現状をよく把握しないまま周囲の人間はいろいろな意見を出してきます。
最終的な決断はあなたの家族が決めることですが、社会全体が新築信仰が強すぎることに、流されすぎないように注意してください。
リフォーム専門の業者にも相談して、最終決断をすることをお勧めします。