今回は、こんな疑問にお答えします。
・二世帯リフォーム計画を進める方法
・二世帯リフォームについて夫婦で話し合うポイント
・リフォーム会社の探し方と決めるポイント
二世帯リフォーム検討するには、正しい順路があります。

リフォーム計画を、どのように進めていいか解らない。
そんな皆様に、リフォーム三四郎がお答えします。
リフォーム三四郎は、リフォームの提案設計専門の一級建築士として18年のキャリアがある、リフォームのプロ中のプロです。
お引き渡し物件は400件以上、工事金額は30億円以上。
リフォームを通じて一人でも多くの方に、幸せな人生を得てもらえればと思い、リフォーム情報発信中です。
二世帯リフォームには、
生涯居住費を大幅削減させて、若夫婦が小金持ちになれる大きな魅力があります
そんなメリットを受ける為、この記事を活用して下さい。
今回は、二世帯リフォームをしたいと考えている方に、正しい計画の進め方7つのステップをお伝えします。
夫婦で話し合う

まずは、夫婦で二世帯リフォーム計画について、話し合いましょう。
ご主人奥様どちらの実家で、二世帯リフォームの検討するのか?
本当に親に、相談していいのか?
相談してから中途半端には、計画中止にしにくいものです。
夫婦のコンセンサスがないと、親世帯との話合いも順調に進みません。
反面、親に相談しないと解らないことや、専門家に相談しないと解らないこともある為、
リフォームの方向性を完全に決めるのは、難しいかと思います。
まずは、
ご夫婦どちらの実家に、二世帯リフォームの相談をするか決めて下さい。
次に、もし二世帯リフォームするなら
・完全分離型 ・玄関共有型 ・お風呂共有型
など共有できる部分はどこまでなのか?
この2点だけ決めて下さい。
二世帯住宅には、どのような種類があるのか以下にまとめていますので、ご自身の計画がどのタイプがいいのか参考として下さい。
完全分離型二世帯リフォーム

同じ敷地内に上下や左右に建物を分けて、玄関水廻りすべて別に設けるタイプの計画です。ご主人の実家をリフォームする場合は、特にこのタイプがおすすめです。
・メリット
プライバシーが確保できる
世帯ごとの光熱費がわかりやすい
ローン税制面で優遇がある
・デメリット
リフォーム費用が高い
居住スペースがせまくなる
最初は、必ず完全分離型二世帯リフォームから計画を初めて下さい。
費用はプラスになりますが、破綻するリスクが低く、お互いにいい距離感が保てる生活が可能です。
一部共有型二世帯リフォーム

一部共有型二世帯リフォームは、プライバシーを保ちながら、一部を共有することで費用を抑えることができるプランです。
特におすすめするのは、
『玄関共有プラン』…
プライバシーの確保も比較的しやすい為、一番最初に共有を検討しやすい場所が玄関です。玄関を一つにすることで、居住スペースや収納スペースを広くできるなら、十分検討の価値があります。
『玄関 風呂洗面共有プラン』…
親世帯2人の為だけにお風呂を別に設置するのは、経済的には負担が増えます。入る時間もそこまで重ならないかもしれません。6人以下の家族でしたら十分検討の価値があります。この場合、洗濯機は分けることをおすすめします。家事分業がはっきりすることが出来る為、お互いのストレスが軽減されます。
・メリット
光熱費を節約できる
最低限のプライバシーを確保できる
リフォーム費用をおさえることができる
・デメリット
共有部分で気兼ねする
掃除や光熱費など決めごとが必要
完全共有型二世帯住宅リフォーム

プライバシーのある、寝室等個室だけ分けて暮らすタイプが『完全同居型』二世帯リフォームです。
トイレやミニキッチンをおく程度の分離となる形です。
費用を一番おさえることが出来ますが、トラブルやリスクも高くなる為、あまりおすすめできません。親世帯が片親の場合や、奥様の実家をリフォームする時は採用できる形です。
・メリット
リフォーム費用は一番安い
光熱費や維持費も一番安い
・デメリット
プライバシーが確保できない
生活スタイルや時間の違いがストレスに
嫁姑問題がおきやすい
3つの二世帯リフォームのタイプを参考にして、
夫婦どちらの家を二世帯リフォームするのか?
共有部分はどの程度にするのか?
この2点をご夫婦でしっかり話合うことから、計画は始まります。
それ以上は、親世帯の意見やリフォームプランナーの意見を聞かないと判断できません。
話し合いのしすぎも、無駄な時間です。
最初の2項目だけ決まれば、あとは親に相談して下さい。
建て替えすることはないのか確認
場合によっては、二世帯住宅に建て替える選択肢もあるかもしれません。
ご実家の状況を考え、夫婦の意見をとりまとめて下さい。
親世帯がどうしたいかも、計画を大きく左右させます。
・建て替えメリット
長寿命で高耐久
耐震性に対して一番安心
間取りが自由 制限なく計画できる
・建て替えデメリット
費用が高額
固定資産税が増える
親世帯の資産に余裕がなくなる
高額になっても建て替えを希望するのか?
ほとんどの方が、新築にしても支払い可能かもしれませんが、その費用を削減できれば、かなりゆとりのある生活ができます。
近年の住宅ローンの破綻率は、2パーセントです。
50人に一人が破綻しています
少ない数字では、ありません。
特に破綻率が高いのは、大手企業勤務の年収900万から1000万くらいの方です。
住宅を建てた時に、安定した高年収があった為、
つい多額の住宅ローンを組んでしまうのです。
住宅ローンで、無理は禁物です。
現代では、100年に1度の経済危機が、10年に1度くると思って行動するべきです。
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親に相談

次に、二世帯リフォームを、親へ相談してみて下さい。
先ずは、二世帯リフォームしない方の親から、相談を初めて下さい。
計画が進んでから、強固な反対意見がでてくると、非常に難しい状態となります。
事前に相談することで、反対意見が後から発生することを回避しましょう。
親世帯は、子供にアドバイスしたいものです。
計画進めるうえでの親からのアドバイスで、実際ためになる話もあります。
ご両親は、あなたのこともよく解っていますし、相手方の親のことも知っている為、的確なアドバイスが、出来るかと思います。
次に、実際一緒に住む家の親に相談します。
その際は、夫婦一緒に相談するのではなく、実際の息子さんや娘さんが、単独で相談するところから始めて下さい。
最初に、母親に相談しておいて、親世帯の意見を、まとめておいてもらうことも、有効な手段です。
この時期は、あまり急ぎすぎないで、徐々に計画を進めていくことが大切です。
母親が味方になって貰えれば、計画が順調に進みます。
ご両親は同時攻略でなく、個別攻略してください。成功率が格段にアップします。
実際相談して決めていく注意点は、
家族の共用部分を決める
二世帯住宅には
・完全分離二世帯住宅
・部分共有二世帯住宅(玄関・風呂など)
・完全共有二世帯住宅
二世帯住宅として、住まいの形を決めます。
出来るだけ分離出来るスタイルを選びお互いにストレスの少ない住まい方がお薦めです。
光熱費・生活費のルールを決める
主な費用に
・電気料金・・・(分離がおすすめ 電気を毎月按分は難しい為)
・水道料金・・・(共有も可 ある程度一定の料金の為)
・電話ネットケーブルTV・・・(共有も可 家電話は新規に契約する必要なし)
・税金・・・(固定資産税 各家庭で話し合い)
・浄化槽保守点検費用など・・・(忘れがちな費用)
ある程度、事前に話あいトラブルにならないようにしてください。
コストを安くすることは大切ですが、電気代などは一緒にすると気を使いすぎるようになったり、トラブルになりがちの為、分離をおすすめします。
10年~20年後の家族構成も考えて設計
住宅は、長期視野にたって計画が必要です。
・子供部屋はどれくらの期間必要か?
・親世帯は20年たつと何歳になるか?
・子供が増える可能性はないか?
20年以上先のことまでは無理ですが、
ある程度の想像できるリスク管理が設計には必要です。
子供の人数や成長にフレキシブルに対応できる間取りとしましょう。
相続に対して話し合い
二世帯リフォームには、兄弟との話合いが必須です。
相続人となる兄弟と親が死んでからトラブルとなり、家を売りに出さなくてはいけない事態になってしまうこともあります。
兄弟にとっても、親と近くに住んでもらえることは、介護の負担も軽くなる為、ありがたいことなことがほとんどです。
資料請求

『二世帯リフォーム工事』依頼を検討の会社に、資料請求してみてください。
まず実家を建てた建設会社は、出来るだけ候補に入れておくことをお勧めします。
実家を建てた会社は、自社施工物件の為、適切なリフォーム計画を、提案出来る可能性が高いと言えます。
しかし、これもあくまで一般論で、リフォームの提案能力がまったくない会社や、リフォームは基本しない会社もあるので、ケースバイケースにて対応して下さい。
次に、ご自身の住んでいるエリアで、大型リフォームの提案可能な会社に資料請求します。
資料請求は、興味が少しでもあれば、問い合わせするくらいで大丈夫です。
いろいろな会社に資料請求すると、多様な種類の会社があることに気が付くかと思います。
まずは勉強の為にも、広く浅く情報収集をしてください。
資料請求しておくと、各会社から個別に、相談会や見学会の案内が届きます。
予定があえば参加して、計画の参考にして下さい。
人生最大の決断には、時間がかかります。後悔ない計画作成の為、10社程度は資料請求することをおすすめします。
候補から外れた会社へは、早めにダイレクトメールの送付の停止の連絡をして下さい。
不要な連絡やダイレクトメールに、煩わされることがなくなります。
この時期に是非、参加していただきたいのが、リフォームの完成現場見学会です。
実際に、その建設会社が手掛けた物件を、見ることはとても大切です。
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3社見積もり依頼

次に資料請求した会社から3社選び、見積もり依頼をします。
ここで大切なのは、見積もり依頼は3社にすることです。
複数社に見積もり依頼しないと、工事の提案内容と金額が適正かの判断ができません。
総額が予算内でも、必要な工事が出来ていない可能性もあります。
かといって、4社5社で見積もり依頼することのないようにして下さい。
実際見積もり依頼すると、1社ごとの打ち合わせに、多くの時間がかかり、3社が限界であることに気が付きます。
リフォーム業者も、むやみに見積もり依頼する人には、適当な提案しかしません。
見積もり依頼は、必ず3社にして下さい。
それ以上にすると無駄な時間を使い、業者との打ち合わせ濃度も低くなってしまいます。
結果、リフォームに失敗する可能性が高くなります。
場合によっては、相談会社の変更もいい選択肢です。
打ち合わせを初めてから、あまりのも提案差が発生するようでしたら、早期にお断りして別のリフォーム会社に、相談することも可能です。
業者決定

ついに、リフォーム業者決定になります。
打ち合わせ開始から、目安として二か月~三か月で業者決定してください。
この時に注意したいのが、人は真ん中を選びたがる傾向があることです。
3社提案金額があると、自然と真ん中の金額提案が、魅力的に見えてしまうものです。
本当に満足できるリフォーム会社はどこなのか?しっかりと考えて下さい。
パートナー選びは、とても大切です。
ここで失敗すれば、すべてが台無しになります。
各リフォーム業者にメリットデメリットがあります。
あなたの計画に、最適なリフォーム業者を選定してください。
二世帯リフォーム業者決定の注意点
・大型リフォームを数多く施工しているか?
・実際の工事現場を見学
・提案力があるか?
・1級建築士事務所登録があるか
など確認して、選んで下さい。
工事前打ち合わせは重要

リフォーム成功に必須なのが、工事前打ち合わせです。
この打ち合わせをいい加減にしてしまうと、リフォームに失敗してしまいます。
工事前打ち合わせでは、
まず計画どうりの間取りで、本当に大丈夫か確認してから、
床の種類や全体的な空間イメージを、共有してすすめます。
設備の仕様 クロスなどの内装材 照明 カーテン エアコン 外構
と打ち合わせ事項は多様です。
後悔ない工事にする為、しっかりとこだわり、契約後打ち合わせを実施して下さい。
打ち合わせで大切なことは、
・毎回必ず、打ち合わせの記録をもらい共有化する
・全体の打ち合わせのスケジュールをもらう
・次回の打ち合わせ事項を必ず確認しておいて、打ち合わせの準備をする。
週一回程度にされる打ち合わせですが、一度決めると後から変更しにくくなってきます。
事前に課題が解っていれば、事前に夫婦で話し合ったり親世帯に相談も可能です。
無駄のないように、計画的に詳細な打ち合わせを進めて下さい。
契約後打ち合わせは、全員でする時、若夫婦・親世帯のみでするときを、使い分けて下さい。
直接言いにくいことなどありましたら、リフォーム工事業者さんに、親子間に入ってもらい、調整してもらって下さい。
工事~物件引き渡し

最後に、工事着工~引き渡しまでのステップです。
大切なのは、工事中も出来るだけ、現場を見に行って確認してみることです。
お客様が工事中見に来ると、現場に適度に緊張感が生まれます。
あまり細かく指示すると嫌がられますが、
現場で働いてくれている大工さんと、少しは話をしたりコミュニケーションをとっておくと
完成時、職人さんへ感謝の気持ちがでて、満足度が高まります。
工事中の写真など撮っておくと、いい思い出にもなります。
引き渡し後の、完成写真も撮っておくべきです。
特に注意したいのが、解体後の状態です。
解体後シロアリ被害や構造的に弱くみえるところがありましたら、工事業者さんに対応方法を確認してください。
業者まかせは危険です。
一度ふさいでしまうと、再施工は難しくなります。
この機会に、しっかりとした構造にしておいてください。
まとめ

二世帯リフォームの計画は、初めてのことばかりで正解がなかなか解りません。
しかし、全体的な流れを事前に知っておけば、失敗のリスクは、かなり低くなります。
今回紹介した、7つのステップのなかでも、更に細かい注意点を、これから詳細に記事にしていきます。
一つずつ読みながら、計画を進めて下さい。
あなたの人生を成功に導く、二世帯リフォームについて学び、実践すれば、最大限の費用対効果を得られます。