二世帯リフォーム

『二世帯住宅にリフォームしやすい実家ベスト5‼』一級建築士が解説

初太郎
初太郎
奥さんの実家を二世帯住宅にリフォームして住もうかと計画したいのですが、二世帯リフォームに向いている家ってあるんですかね?
三四郎
三四郎
二世帯リフォームは、どんな実家でも提案可能ですが、特にリフォームしやすい家もあります。実家が二世帯リフォームにむいている建物でしたらリフォーム計画を検討して下さい。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・ご自身の実家や配偶者の実家が二世帯リフォームにむいているか知る

・二世帯リフォームにむいている家の特徴を学ぶ

・二世帯リフォーム計画の判断基準

こんにちはリフォーム三四郎です。

今回は、簡単に二世帯住宅にしやすい実家ベスト5をお伝えします。

ご自身の実家が、一つでも当てはまれば、二世帯住宅へのリフォームを検討するメリットが高い家です。

ご主人さんと奥様の実家のどちらをリフォームしようか迷った時にも、参考としてなります。

この記事を書いているリフォーム三四郎は、リフォーム専門の一級建築士として18年。

リフォームの提案設計のプロです。

お引渡し物件は30億円以上400軒以上のリフォーム提案のプロです。

実家を二世帯住宅にしてリフォームすることは、人生においてとてもメリットのある選択です。

実家がもし二世帯住宅にリフォームしやすい家ならば、素晴らしい資産です。

しかし、かなりの方が十分に活用していません。

若い世帯のご夫婦はこの記事を参考に、ご実家のリフォームを検討して頂き、幸せなライフプランを作って下さい。

ビートたけしさんは漫才師として売れ始めたときに、ポルシェを購入したのですが、運転すると自分のかっこいいポルシェが見れない為、弟子に運転させてご自身はタクシーに乗って眺めて満足していたという話がありますが、住宅もそんな側面があります。

内装空間は、リフォームと新築で大きな差はありません。

本当に満足を得る空間は、リフォームでも十分可能なのです。

費用が新築と比べて50%~75%抑えることが出来れば、

あなたの人生のゆとりは二次関数的に増えていきます。

三四郎でも内部空間の写真を見ただけでは、新築の写真か?リフォームの写真か?

判断出来ません。

本質にお金を使って下さい。

初太郎
初太郎
うちの実家はどれくらいリフォームしいやすいのかな?考えてもいませんでした。
三四郎
三四郎
ご実家がリフォームやすい家でも、十分活用されていなことがほとんどです。ご夫婦二人で50坪~60坪の家にお住まいの方も珍しくありません。

既に二世帯住宅

実家が二世帯住宅

実家が既に完全分離二世帯住宅でしたら、最高です。

無駄な住宅購入などは、しないでください。

間取りが二世帯に造らている為、大幅な工事が必要ないことがほとんどです。

ネックとしては、世代交代時期をコントロール出来ないところです。

場合によっては、増築などで三世代同居も検討して下さい。

初太郎
初太郎
友人の実家は確かに二世帯住宅で、大きな間取り変更なしに住んでいるみたいなので理想的ですね。
三四郎
三四郎
実家が、完全分離型二世帯住宅なのに別に新築を建てることほど無駄なことはありません。無駄な住宅計画は、しないで下さい。

総二階住宅

総二階の実家

総二階住宅は、上下分離型二世帯住宅リフォームの設計が、非常にしやすい家です。

二世帯住宅にリフォームする際には、2階の増築が必要なケースがかなりあり、

全体計画のコストアップにつながります。

1階と2階が同じ面積あれば、設計の力で二世帯住宅に間取り変更することは、

安易に可能です。

二階の面積が既に広い家は、二世帯住宅リフォームに非常に向いています。

敷地が広い家は二世帯

敷地が広い実家

二世帯住宅の一番よくあるタイプは上下分離タイプです。

一階に親世帯、二階に若夫婦世帯が住む家ですが、

一番理想的なのは、縦分離です。

どちらの家も庭が持つことができて、半分づつ建て替えることも可能です。

土地にゆとりがあれば、縦分離型二世帯住宅の提案が可能な為、

検討の幅が広くなります。

住宅の状態によって半分ずつ建て替えることが可能な、縦分離型は、半永久的に二世帯住宅が可能です。

私の家も、縦分離増築タイプの完全分離二世帯リフォーム住宅です。

田舎で土地に余裕のある方は、ご検討下さい。

母屋と建物を繋げないで脇屋を新築するケースもありますが、

つながっていて便利な面もあり、全体面積を少なくして費用を抑えることが可能な為、増築を含んだ二世帯リフォーム計画の検討をおすすめします。

2000年基準以降の建物

2000年以降に建てた実家

日本の住宅の建築基準法の最新基準は、2000年です。

2000年以降に建てられた住宅は、住宅の耐震性が担保されていて安心です。

・2000年6月1日以降に建築確認申請が行われた建物(木造)

その前の大きな改正が昭和56年に改定された、新耐震基準です。

・1981年6月1日以降に建築確認申請が行われた建物

新耐震基準以上が、リフォームするのにお勧めですが、

2000年以降の建物は、リフォームがかなりしやすく

コストもおさえることが可能です。

2000年基準とは、

・地盤に応じた基礎…地盤調査して必要なら地盤補強

・接合部に金物を取付…柱の足元や頭部分が抜けないように補強

・耐力壁のバランスを強化…家全体で地震発生時のねじれがないように設計

この3点の補強をリフォームで最初からする必要がなく、

最終リフォームコストは、大幅にカット出来ます。

2000年前で建てられた建物でも、個別に診断すれば、耐震性の高い設計が組み込まれているケースもある為、必ず今お住まいの住宅を専門家に診断してもらって下さい。

日本の住宅が30年しかもたないは嘘

廃墟

日本の住宅の耐用年数が30年といわれているのは、国土交通省がそのようなデータを出している為ですが、その根拠は、『取り壊した建物の平均築年数』からです。

もっと長持ちしている住宅もたくさんあります。

2000年基準で建てられた住宅を、適切に点検メンテナンスすれば、100年もつことも十分可能です。

ちなみに、国別住宅耐用年数は

・日本…30年

・アメリカ…103年

・ドイツ…79年

・フランス…86年

・イギリス…141年

現状こんなに差がある状態ですが、今後は日本の住宅耐用年数が徐々に延びて60年以上になっていきます。

ご実家も適切なメンテナンスとリフォームをして、住宅の寿命を延ばして下さい。

既にペアガラス

ペアガラス

リフォームの時に問題になるのが、断熱性です。

窓の性能によって住み心地は、大きな差が発生します。

リフォーム費用もサッシを変えると、外壁工事が必要となり増加します。

そんなサッシが、すでにペアガラスであることはとても恵まれています。

住宅の断熱性の違いは、6割~7割が窓の性能の違いです。

実家の窓がペアガラスになっているか?一度確認して下さい。

日本の住宅におけるペアガラスの普及率は21%です。

もしご実家がペアガラス仕様ならば、その時点で上位20%に入る高スペック住宅と言えます。

まとめ

二世帯リフォームしやすい実家

今後日本では、二世帯住宅にリフォームする選択する方が増えていきます。

『日本一豊かな県』『暮らしやすい県』ランキングで常に上位を占めているのが、

『富山県』『福井県』です。

この根底にあるのが、世帯年収の高さです。

3都県の世帯主の収入(1カ月)は、

・東京 53.6万円

・富山 39.9万円

・福井 41.4万円

東京都との格差は歴然ですが、

世帯全体収入は、

・東京 62.7万円

・富山 61.5万円

・福井 63.4万円

この3都県が、日本のトップ3となります。

物価の違いを考えれば、富山県と福井県と豊かさは歴然としています。

これは富山県と福井県に、『2世帯3世帯同居があたりまえ』文化が、根付いているからです。

二世帯住宅にすれば、

・出産後、社会に再進出しやすい

・光熱費や交際費なども削減

・高齢世帯の資産を、次世代の為に使いやすく出来る

こんなメリットを得ながら、豊かな生活を築けます。

今回2世帯リフォームしやすい、ベスト5に一つでも条件があてはまる実家があれば、

このメリットを活用してリフォーム計画を検討して下さい。

あなたの人生を変える、大きな決断になるはずです。

 

ABOUT ME
リフォーム三四郎
リフォーム三四郎はリフォーム専門の一級建築士として、大型リフォーム400軒以上の提案設計『18年のキャリア』があります。リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになればとブログ始めました。『二世帯リフォーム』『定年リフォーム』お役立ち情報を発信中!