こんにちはリフォーム三四郎です。
リフォームの提案設計専門の一級建築士として、18年のキャリアがあります。
リフォームを通じて一人でも多くの方に、成功して貰えればと考え、ブログ始めました。
今回は、リフォームをやめて新築を選択する若夫婦の1番の理由
『リフォームでは完全分離出来ないから新築に』の解決策をお伝えします。
意外と簡単に完全分離2世帯リフォームが出来る理由を5つ知って頂き
ご自身の家があてはまらないか?ご確認ください。
完全分離二世帯リフォームを検討するメリット
親世帯と子世帯が、一つ屋根の下に暮らす二世帯住宅は、理想的な家族形態です。
近年、違う世代の親子が仲良く暮らしていくには、完全分離型二世帯住宅が、必須となってきました。
生活リズムが違う世帯が、『ストㇾス』『トラブル』を最小限にして
互いの生活を干渉しないように暮らすには、完全分離二世帯住宅を
是非、リフォームでも検討して下さい。
メリット
・プライバシーを確保しながら仲良く生活しやすい。
・将来、人に貸したりできる。
・将来、子供世帯に住んでもらいやすい。
・税制面の優遇がある。
デメリット
・他の二世帯に比べて費用が割高。
・他の二世帯に比べて生活費(光熱費)がかかりやすい。
但し、二世帯リフォームを選択した時点で、人生における居住費をおおきく削減できるはずです。
もし仲が悪くなってしまって、いやいや暮らすことを考えれば、メリットの方が大きくなります。
特に、完全分離二世帯リフォームをおすすめする方は
・親のサポートを受けながら共働き希望のご夫婦。
・将来、親の介護が必要になった時に対応しなくてはいけない長男長女。
又、敷地に余裕がある家の、
・実家の敷地内に、脇屋建築を検討しているご夫婦
(同じ屋根の下の方が、費用がをおさえて計画でき、親のサポートを受けやすく介護もしやすい為)
関連記事:二世帯リフォームどんな場合できるの?おすすめ5選!
まず選ぶ 完全二世帯リフォームの間取りの形態
完全分離二世帯住宅は、いくつかの形態に分けることが出来ます。
上下割型(横割り型) 完全二世帯分離住宅リフォーム
一般に、一番計画しやすいタイプの形式です。
親世帯が一階、子世帯が二階に計画して、高齢な親世帯が階段を上り降りする必要がなくなります。
計画時に注意したいのは、生活音や排水音が1階に響いてしまうリスクがある為、水廻りのの位置やLDK・寝室の位置を配慮してプランする必要があります。
縦割り型 完全二世帯分離住宅リフォーム
縦割り型は、一つの住宅を縦に分ける形態です。
二世帯とも一階に面している為、親世帯も子世帯も庭をもてるのが特徴です。
敷地に余裕がないと、1階部分が狭くなるデメッリトがありますが、プライバシーを保ちながら、快適な暮らしを送ることが可能です。
デメリットとしては、親が高齢になった時に階段を上がるのが困難になり、住みづらくなってしまうリスクがあります。
計画には、ある程度の敷地が必要となります。
リフォームでよくある選択肢に、親世帯の2階部分を子供部屋として利用する、半縦割り型完全二世帯分離リフォームです。
親世帯は、1階で生活。子世帯は最低限の増築+普段利用していない2階を子供部屋として活用プランです。
リフォームの時は、使いやすい形態なので覚えておいて下さい。
廊下でつながる 完全分離二世帯住宅リフォーム
敷地が広い場合に採用される、新築に非常に近い計画です。
母屋の耐震計画を、同時にしないといけない所がデメリットです。
但し耐震リフォームは、いつかはやった方がいい工事の為、いい機会として下さい。
私も、廊下でつながる完全分離二世帯住宅で暮らしていますが、プライバシーは分離しやすいプランです。
生活の分離がしすぎないように、平日の朝ごはんは全員で食べるように、生活での工夫をしています。
関連記事:
二世帯リフォームのススメ6選! 二世帯リフォームのメリットを是非学んで下さい。
小さい面積でも可能 完全分離2世帯リフォーム
実家を二世帯住宅にリフォームすることは狭く、なかなか難しいと考える方はおおいのではないでしょうか?
しかし設計力で、40坪でも完全分離の2世帯リフォームは可能です。
ご実家の坪数はどれくらいでしょうか?確認してみて下さい。
今現在の間取りに、素人のお客様はとらわれがちです。
思い込みを無くしてプロにプランして貰うと、いろいろな可能性があることが理解出来るはずです。
しかし、市場にはリフォーム専門の設計士が不足していることも事実です。
同じ一級建築士でもリフォーム専門・構造専門・新築住宅専門・マンションRC専門では持っているスキルは大きく違います。
リフォームの提案設計が出来る一級建築士は、残念ながら5%もいません。
一般のお客様にとって、住宅展示場にいる営業マンでも住宅のプロに見えるはずです。
相談した営業マンや設計士からリフォームの可能性を否定されたら、ほとんどの人がリフォームをあきらめるはずです。
二世帯リフォームの提案できる設計士は、20人に1人もいない。
これが現実です。まず、この事実を認識して計画を進めて下さい。
解決策の一つは、実家と同じおおきさで新築ならどんなプランが可能か、提案を聞いてみることです。
リフォームを否定する設計士も、新築の提案なら何の障害もなく簡単にプランニングします。
その他に、簡単にできる方法で
・実家の坪数 完全分離2世帯 プラン で検索して下さい。
同じ大きさの実例を見ると、かなり参考になります。
リフォームのイメージが、徐々にできるはずです。
関連記事:二世帯住宅にリフォームするには狭すぎる そんなお悩み解決策5選!
ちょこっと増築すれば更に選択肢がひろがる 完全分離二世帯リフォーム
実際に二世帯リフォームする家では、増築をするケースが40%程度あります。
単世帯の実家を二世帯化する場合は、床面積がたりない為、増築するのです。
少し増築するだけでも、間取りの可変性や可能性はかなり大きく変わります。
もしあなたのご実家が、防火地域や準防火地域でない場合。
10㎡(約6畳)以下の増築なら、建築確認が必要なありません。
10㎡以下の増築で可能な間取りの検討をすることが、一番コスパのいい二世帯リフォームの提案となります。
まずは、建築確認の必要ない範囲で、増築を計画して下さい。
おすすめな増築は、45cm北側などに増築するプランで、既存の屋根の軒下に収まる範囲で増築する設計です。
屋根を新しく造る必要がない為、コスパが良く、キッチンの収納部を増築したり、お風呂水廻りを増築したりすると、提案出来るプランがかなり幅広くなります。
関連記事:二世帯リフォーム始めるタイミングいつがいいの?お勧め3選
お神楽増築でほとんど解決 完全分離二世帯リフォーム
もしご実家が単世帯住宅で、総二階の間取りでない場合。
単純に2階床面積を増やす総二階に増築する『お神楽増築』をすると、かなりのケースで問題が解決します。
ご実家の間取りが総二階になっていない方は、総二階になったらどんなことが出来そうか想像して下さい。
かなりのケースで、面積不足が解決できるはずです。
デメリットは、費用がかさむことです。
建築確認も必要ですし、屋根もやり替える必要があります。
それでも新築と比べると費用対効果は高く、検討する価値は十分あります。
関連記事:実家近くのアパート暮らしより断然お勧め 二世帯リフォームの理由5選!
外階段設置で可能になる 完全分離二世帯リフォーム
敷地に余裕がある時に、外階段を設置するケースがあります。
メリット
・一階の面積を減らさない計画が可能。
・帰宅時間が遅い家族がいる時、気を使わなくていい。
デメリット
・雨の日など滑りやすく小さな子供のいる家は心配。
・費用が増。 150万~200万位。
中階段を普段利用しながら、用途に応じて外階段も利用するケースが多いでしょう。
まとめ
完全分離二世帯リフォームは、お客様が完成プランをイメージできない為、検討してもらえない現実があります。
ちょっとした間取り変更でも、プランはおおきく変わります。
今回紹介した5つの事例を参考に、もう一度二世帯リフォームをご検討下さい。
予算の目安は、別記事 二世帯リフォーム費用どれくらいかかるの?
を参考にして下さい。