今回は、こんな疑問にお答えします。
・増築すれば実家を二世帯にリフォームすることは十分可能
・お薦めの『増築のスタイル』と『費用の相場』
・二世帯リフォームをほとんどの人が検討していない現実
こんにちはリフォーム三四郎です。
今回は二世帯リフォーム計画で、増築をすることによって、得られるメリットをお伝えします。
住宅は、少し増築しただけでも、『プランの選択肢』がおおきく変わります。
そんな増築を、ご自身のリフォーム計画に組み込んで、理想の住空間を実現させて下さい。
この記事を書いたリフォーム三四郎は、リフォーム専門の一級建築士として18年。
お引き渡し物件は30億円以上、400軒以上『リフォーム提案設計』のプロです。
リフォーム計画にて一人でも多くの方が、成功してもらえればと思い情報発始めました。
この記事は、こんな人におすすめ!
・二世帯住宅に『実家を建て替え』検討中のご家族
・実家が狭い為『二世帯リフォーム』は無理とあきらめている若夫婦
・完全分離二世帯以外では『同居はいや』と考えているご夫婦
あなたのリフォーム計画に、必ず役立ててください。
二世帯リフォームには、あなたの人生を大きく変える力があります。
『二世帯増築』のおすすめの理由
これから『住宅計画』をしていく若夫婦にとって、『新築を建てる・中古物件購入・マンション購入』など様々な選択肢がありますが、その中に『実家二世帯リフォーム』を入れて下さい。
あなたの人生の可能性が、大きく広がります。
共働き出来る『二世帯リフォーム』
なんと言っても一番の魅力は、親のサポートを受けながら『共働き』しやすい環境を作ることです。
子供の小さいうちは、突然の熱や平日の行事など、会社を休まなくてはいけないこともおおくあり、一時的に専業主婦にならざるおえない・・・・・・
そんな時に『二世帯リフォーム』をすれば、
・親の協力を得て『共働き』が可能に
・子育ても安心
・二人目の子供の計画もしやすい環境
近居での『新築計画』のご家族もよくありますが、
・移動がお互いの負担に
・住宅ローンの返済大
結果として
・『二世帯リフォーム』は共働にとって、最適の住環境が造れます
『相続問題』『親の介護問題』も解決
二世帯リフォーム計画を進めると、自然と『相続に対して向きあう』必要が発生します。
兄弟とも『親が元気なうち』に話し合い、将来もめないようにすることが可能です。
親の介護も将来発生するリスクですが、『二世帯リフォーム』で対応しやすい環境を造れます。
・計画の際は、必ず相続もセットで話し合う
・親の介護には積極的に対応する覚悟が必要
・親の介護で引っ越しや別居・退職の家庭も珍しくありません
資産形成の仕組みづくりに最適
これからの日本は、高度経済成長は望めません。無駄な出費をおさえて、共働きでかせぐ必要があります。
その為の仕組みが『二世帯リフォーム』となるのです。
・光熱費【電気代・ガス代・水道料金】は自然と削減
・『実家リフォーム』で住宅建築費の大幅削減
・自治会費や固定資産税負担も軽減
・月々の出費抑えて投資すれば自然と小金持ちに
確認申請なし『10㎡以下増築』で二世帯リフォームを成功させよう
もしあなたの実家が、準防火地域や防火地域に建っていなければ、10㎡以下の増築には、建築確認申請の必要がありません。
増築計画は、コストの面から考えると必要以上に費用がかからない、10㎡以下の増築から検討することをお薦めします。
6畳くらいの増築では、そんなに間取りに変化がないと思ったら大間違いです。
2畳~3畳増築したり。今の外壁ラインから45センチ増築しただけでも、プランの選択肢は大きく変わります。
『対面キッチン』の計画ができたり、『一坪以上の大きさのユニットバス』を設計したり、変化はかなりあります。
あなたの実家でも、どんなことが可能か想像してみて下さい。きっといろいろなアイデアがでてくるはずです。
増築計画には『建蔽率』と『容積率』に注意
増築を計画する時、知っておくことに『建蔽率と容積率』があります。
お住まいの土地ごとに決まりがある為、ネットで
○○市 用途地域 にて検索
お住まいの住所での、建蔽率と容積率を調べてください。
・建蔽率とは=建築面積/敷地面積×100
・容積率とは=延べ床面積/敷地面積×100
お住まいの住所に決められている建蔽率・容積率を超えた増築はできません。
計画時は、必ず最初に確認して下さい。
増築費用の概算目安
増築は、『基礎・外壁・屋根』工事が発生する為、どうしても割高な計画になります。
その為、敬遠しがちですが、二世帯リフォーム計画では積極的に検討して下さい。
増築すれば、間取りの選択肢は大きく変わります。
1坪相築・・・100万円目安
建物名義の変更手続きも必ず検討
二世帯リフォーム工事を計画する時に、費用の出資者はメインで若夫婦世帯になることがほとんどです。
その際に建物名義は、現在は親名義になっている為、贈与にならないように登記手続きをする必要があります。
『住宅取得控除』を受ける為にも、建物に名義が入っている必要があり、工事着手前に『建物名義の変更手続き』を実施して下さい。
二世帯増築リフォームで検討『3つの間取りと費用』
二世帯住宅には様々なタイプがありますが、一番人気は、『完全分離型二世帯リフォーム』計画です。
『完全分離型二世帯住宅リフォーム』が一番人気でお薦め
『完全分離』二世帯住宅リフォームでよくある工事が、2階の床面積を増やして、居室や水廻りはもちろん、玄関も別に設計するプランです。
・プライバシー保護された生活が可能
・適度な距離をとりながら二世帯のメリットをうけることが可能
・新築や建て替えに比べて大幅に住居費削減
・他のリフォーム計画より費用が高くなる
・大規模な増築が必要なケースがほとんど
・1階部分に玄関が必要 又は 外階段設置が必要
・一番人気のプラン(まずは完全分離計画から検討)
・総二階にするなど屋根を大幅に変更する計画となる
・少し工事費用がかかっても、後悔するよりずっといい
・予算目安2000万円・・・増築面積により変化あり【※1坪100万円目安】
部分共有型二世帯リフォーム『玄関共有型』はコスパ最高
『玄関共有型』二世帯リフォームは、一番コストバランスの高いリフォーム計画で、どんな実家でもほぼ計画可能です。
・計画しやすい
・プライバシー確保とコストのバランスがとれる
・増築も確認申請なしで計画可能
・玄関だででも共有したくないお嫁さんがいればNG
・階段位置が玄関から遠い時は、階段かけ替えも検討
・配偶者の許可があれば検討可能
・玄関だけの共有ならOKなことも
・予算目安1500万円~1800万円・・・増築【※1坪100万円目安】
部分共有型二世帯リフォーム『風呂玄関共有型』は家族構成によっては採用
『お風呂玄関共有型』二世帯リフォームは、家事や掃除など家族間のルール設定が大変な面がある為、生活上のストレスも高い計画です。
手放しにはお薦めできませんが、配偶者や親の人柄によって採用可能です。
費用は大きく削減可能な為、コスト優先で親世帯が寛容な場合は、最もいい計画となります。
・予算をおさえて二世帯リフォームが可能
・増築しなくても計画可能な場合もあり
・実家が狭くても採用できる
・お風呂に入る時間が制限される
・音の問題もあり
・洗濯などの家事ルールを決めなくてはいけない
・生活でストレスが必ず発生する為、採用は慎重に
・配偶者が消極的な場合は採用しない
・奥様の実家の場合や片親の時はお薦めプラン
・予算目安1500万・・・増築面積により変化あり【※1坪100万円目安】
『お神楽増築』は二世帯リフォーム成功へ直結
二世帯リフォーム計画における面積不足のほとんどが、『お神楽増築』で解決します。
お神楽増築とは、二階建て木造住宅の二階部分の床面積を大きく増やす増築です。
総二階住宅にすることが、一番効率的な計画となります。
お神楽増築すれば、
・完全分離二世帯住宅が可能な床面積を確保
・基礎工事は必要ない為、無駄がない
・土地がひろくなくても二世帯リフォームが可能
こんなメリットのある選択ですが、周囲にあまり選択する人がいない為、
なかなか、完成形をイメージできない若夫婦がほとんどです。
今までは、二世帯住宅に建て替えするケースが主流でしたが、
近年、建て替えするにはもったいない実家も増えています。
これから10年経てば、建て替えする必要のない家が更に増えていきます。
日本の家の平均寿命が30年なのは、建て替えの為、解体されているからですが、
極端に寿命の短い家は、今後なくなってきます。
各国の住宅の耐用年数は、
・日本 26年~30年
・イギリス 141年
・アメリカ 103年
・ドイツ 79年
今後、日本の住宅寿命も60年以上となっていくでしょう。
そんな実家をお神楽増築で総二階にすれば、ほとんどの家で二世帯リフォームの計画が、容易にできます。
・実家を総二階にした計画を、必ず考えて下さい。
【費用の目安は2千万円~2千5百万円程度です】
土地があれば『横増築』が最高の選択
横増築計画の特徴
横増築は、土地に余裕がある時の選択肢です。
横増築すれば左右分離型『完全分離二世帯住宅』が計画可能となります。
・親世帯・子世帯共に庭が持てる
・1階メインの計画可能な為、生活しやすい
・音の問題が少なく、ストレスなく生活できる
・土地が必要
・家をつなぐには、母屋の耐震工事が必要な場合もある
なかには当初から、半分ずつ建て替えて住み継いでいるご家庭もあります。
田舎の農家さんの家などは、このタイプの選択肢や脇屋を建てるケースがほとんでです。
私も横増築・完全分離2世帯リフォームで生活しています。
もともと完全同居にて暮らしていましたが、子供の成長とともに手狭になり、生活時間の違いなどもある為、増築して完全分離2世帯リフォームを実施しました。
平日の朝食だけは、家族全員で食べるようにして、コミュニケーションをとりながら、適度な距離での生活にて完全同居時より、かえって仲良く暮らしています。
最近は、別棟にして家をつなげないケースが増えていますが、
つながっていれば、子供の移動や普段の生活で便利なこともおおく、おすすめです。
増築計画は、別棟よりも無駄な空間を減らせる為、面積は別棟と比べて、半分以下にすることも可能となります。
実家がご両親二人しか住んでいない場合、利用していない部屋がたくさんあるはずなので、リフォームで有効活用が出来ます。
無駄・無理・ムラは住宅の最大悪です。
せっかくある部屋を活用できる方法を、二世帯リフォームで検討して下さい。
・横増築費用の目安は2千万~2千7百万円程度です
別棟・脇屋増築も選択肢に
敷地にかなり余裕がある場合は、『別棟新築計画』があります。
初期工事金額はかかりますが、実家の老朽化の状態によっては選択肢の一つになります。
・親世帯 子世帯のプライバシーが保ちやすい
・将来世帯が空いたときに貸出しやすい
・建築費用が増える
・敷地に余裕がないと計画出来ない
・親世帯と子世帯の交流が自由(プライバシーを保護しやすい)
・予算にあわせて共有部分を決めることが可能
・ローンを組む時に既存土地建物すべて担保に入れる必要がある
・費用・維持管理がかかる
建物を増やすことは、今後の維持管理費の負担が大きくなります。
長期的な視点で考えれば今の実家を活用する方がいいケースが増えています。
外階段でひろがる二世帯リフォーム成功の可能性
外階段を設置すると、プライバシーが守られた二世帯住宅の生活が可能です。
お婿さんが、夜遅くの帰宅で必要以上に気を使うことは、なかなかストレスです。
家の出入りを常にチェックされている感覚も、いやかもしれません。
1階で玄関を完全分離できない場合は、外階段を設置して、玄関を2階に計画する方法も考えてみて下さい。
・1階の床面積を2階の子世帯用に使用しない計画が可能
・プライバシー確保した計画が可能
・1階玄関をメインとしながら、サブ玄関として外階段を使える
・費用がかさむ
・外階段をメインとして利用するには、小さい子供には危険
外階段を付けることを、最初から外してしまうことがほとんどです。
お客さんサイドからの希望がないと、なかなか提案されない選択の為、
可能性がないか、ご家族主体で必ず検討して下さい。
費用はかかりますが、ご家庭の事情によってよい計画ができます。
・『外階段設置』費用の目安は200万円程度です
増築で実現する 完全分離二世帯リフォーム
ここまで、増築のいろいろなタイプを紹介してきましたが、すべては完全分離二世帯住宅を可能にする為に、必要な方法として活用してほしいからです。
実家の二世帯リフォームがなかなか選択肢して選ばれないのは、実家が狭くて、完全分離二世帯住宅に出来ないからです。
実家を増築リフォームして、完全分離2世帯住宅にすることが可能ならば、実家リフォームを検討する若夫婦が、5倍くらいは増えるはずです。
様々な増築方法を検討すれば、
ご実家のリフォームの可能性が、もっとあることに気が付きます。
コンパクトに出来る間取りのポイント
間取り計画に大切なのは、
・廊下をなくして床面積を有効活用
・壁面収納を最大設置計画
・狭小住宅プランを参考に学ぶ
必ず参考にしながら、増築リフォームが得意なリフォーム会社に相談することです。
コンパクトな計画にする為
・親世帯は断捨離
・子供部屋は狭くてもOK
・壁面を活用して収納を充実させる
などの工夫も必要です。
横増築・お神楽増築で完全分離二世帯リフォームを計画
完全分離二世帯住宅にすることは、現代社会にて二世帯計画をするにあたって最低条件になっています。
たとえ『高かろうが無駄があろうが』なかなか毎日のストレスが高い、一部共有型や完全同居型の二世帯リフォームは検討できない方がほとんどです。
逆に費用を抑えて、完全分離二世帯リフォームが計画できれば選択肢に入る方は、急に増えます。
増築で増える施工期間
二世帯リフォームで増築を検討する際に、注意しなくてはいけない点が、工期です。
増築の規模や工事内容によって工期は物件ごとに変わりますが、一般的に、
・増築工事があると約1ケ月工期が長くなる
ことを想定しておいて下さい。
工期の目安として
・増築+完全分離二世帯リフォーム工事なら・・・工期6カ月
・増築+部分共有型二世帯リフォーム工事なら・・・工期4カ月~5カ月
増築リフォームは、想像以上に工期がかかります。
将来の活用方法や計画も検討
将来の活用方法として一番理想的な計画は、二世帯の世代交代です。子供世帯と親世帯が入れ替わり住み継ぐ計画です。
・賃貸として貸す
・世代交代して住む継ぐ
・建て替える
次世代どうするか?まだ不明ですが、空き家にならないようにすることは、リスク管理として大切です。
立地によっては貸出しやすいような計画がおすすめです。
増築計画は経験豊富な会社に依頼
増築すれば、今お住まいの実家を活用して、理想の二世帯住宅の設計が十分可能です。
リフォームにすれば、新築するより費用は50%以上おさえることが可能になり、
あなたの人生に、おおきなゆとりが生まれます。
家族内の話し合いだけで、実家を二世帯住宅にはできないと決めないで下さい。
住宅展示場へ相談に行っても駄目です。
新築の住宅営業マンは、決して住宅のプロではありません。
新築住宅をたてさせるプロなのです。
新築を勧める言葉を安易に信用してはいけません。
リフォームの計画には必ずリフォームのプロに相談して、あなたの人生の選択肢を増やして下さい。
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