今回は、こんな疑問にお答えします。
・実家をリフォームするか建て替えるか決める方法
・建て替えとリフォームのメリットデメリット
こんにちはリフォーム三四郎です。
リフォーム専門の提案設計の一級建築士として18年のキャリアがあります。
リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになって貰えればと思い
リフォーム情報発信中です。
本日は、実家を二世帯住宅にするには『新築ORリフォームどっちがいいの?』
こちらのお悩みに回答したいと思います。
かなり悩んで決めている方は多いと思います。
そんな時に、判断基準として考えるべき4つの指標をお伝え致します。
どちらにしても一度決めてしまえばやり直しはできません。
この機会にしっかりと検討してください。
・将来、実家を二世帯住宅にリフォームか建て替え検討している若夫婦
・子世帯に二世帯住宅にしないか相談された親世帯
・実家近くでアパートを借りて住んでいるご家族
生涯住居費差額を計算する

リフォームと新築した場合の、生涯住居費差額を計算してみて下さい。
新築にした場合建築費用は
・完全分離型で予算 3500万~5500万
・一部共有型(玄関共有)で予算 2800万~4800万
やはり費用がかなりかかります。
リフォームにした場合、実家の状態によりますが、
・完全分離型で予算 1500万~3500万
・一部共有型(玄関共有)で予算 1000万~2500万
新築と比較すると大幅に予算削減可能です。
仮にリフォームと新築借入差額が1200万と仮定すると30年ローンで
月々3万円以上のローン差額が発生します。
この支払い差額は、充分ローン可能な金額です。
しかし、もしこの3万円のローン差額がなければ、純粋に3万円は自由に使えるお金です。
お小遣いが3万と6万でしたら生活のゆとりは倍増します。
お金にゆとりがある人生を得るには、少し平均より稼いで、少し平均より固定費を抑えて、 少し平均より効果的な投資をする必要があります。
この3つを実践すれば、誰でも小金持ちにはなれます。
居住費の大きな決断は、人生で1~2回です。
この人生の決断での間違いは、なかなかリカバリーが出来ません。
もちろんお金に余裕があって、新築することになんの問題もない方も多くいらっしゃるかと思います。
ただ総合的に長い年月を考えて、検討決定して下さい。
メリットデメリットを書き出す

新築かリフォームか選べる権利のあることはとても幸せなことです。
贅沢な悩みです。
人生で大きな決断を後悔なきものとする為、
メリットとデメリットを紙に書き出して下さい。
ご主人奥様それぞれ書き出し検討が必要です。
ご主人のメリットが奥様のデメリットであることも多々あります。
又、リフォームのプランニングで解決できる問題もあるかもしれません。
思い込みだけでなく書き出して、問題を共有化することでいい決断ができるはずです。
よくある新築メリット
・プランが自由
・希望どうりに計画出来る
・完全分離二世帯住宅にしやすい
よくある新築のデメリット
・費用が高い
・親世帯の負担が大きい
・親世帯も引っ越し仮住まいが必要
リフォームのメリット
・費用を削減できる
・親世帯は場合によっては工事しなくても可
・親世帯は住みながら工事可能な場合もある
リフォームのデメリットは
・計画がむずかしい
・狭くて理想のプランや計画が無理
・完全分離二世帯住宅に出来ない
書いてみると問題が明確になり解決方法が見えてきます。
相談をしすぎない

家に対する考え方は、千差万別でひとそれぞれの考えがあります。
相談する相手としてよくあるのが
・ママ友
・職場の先輩や同僚
・友人
などがありますが、みな特別な知識を持ったプロではありません。
リフォームにするか新築にするかは、
個別の家族の状況や・家の状況・土地の状況・収入の状況
様々な判断材料が必要ですが、すべてを周囲の人に伝えることは出来ません。
又ご自身が決定した意見が反映されやすく、
参考になる意見を聞ける可能性はかなり低いと言えます。
相談をむやみに広げることは混乱するだけです。
パートナーと直接関係する親族としっかり話し合い検討を進めてください。
あなたの人生を決める決断は、あなたとあなたの家族しかできません。
叶えられる夢を出来るか出来ないか考える

リフォームにするか新築にするか決断にあたり、
ご自身の夢が叶えることが出来るか出来ないかも検討の指標となります。
リフォームで出来ること出来ないこと
新築で出来ること出来ないこと
優先順位の高い工事が、片方では出来ないこともあります。
リフォームでは全体予算が抑えることが可能な為、
床暖房や奥様希望の夢のキッチンを入れたり等、
予算に余裕のあるリフォームが、逆に夢をかなえることが可能なこともあります。
まとめ

リフォームにするか新築にするか迷って決めることは、以前からよくありましたが、
近年平成になって建てられた住宅のリフォームの相談が、増えて建て替えより
リフォームの決断をされる方が増加しています。
現状の建物が保有している耐震性耐久性を検討すると
まだまだ建て替えするにはもったいない判断になるケースが多いのです。
日本は新築信仰が強い国です。
私自身はリフォームのキャリアが長いのもあり、リフォームに対して擁護的スタンスになることもおおいかと思いますが、現状のこの国の指標はかなり新築に偏っている為
普通に計画を進めると、新築に誘導されます。
その為私自身は、リフォームを勧める少し偏った意見をのべることが必要なのではと感じて
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