定年リフォーム

『60歳から実家に戻って定年リフォーム』成功する方法を一級建築士が解説|間取り費用の目安は!

定年リフォーム
初太郎
初太郎
定年を機に実家をリフォームして住む方が増えているそうですが、メリットがあるのでしょうか?
三四郎
三四郎
実家をリフォームして住むには、60歳からでも十分メリットがあります。充実した老後の生活の基盤づくりに実家リフォームを検討して下さい。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・定年してから実家をリフォームして住むメリット・デメリット

・60歳からのライフデザインを早めに計画しよう

・定年を機に実家リフォーム『子世帯や親世帯』にどんな影響があるの?

こんにちは、リフォーム三四郎です。

三四郎は、リフォーム専門一級建築士として、18年のキャリアがあります。

お引渡し物件は400軒、工事金額は30億円以上の実績、大型リフォームのプロです。

そんな三四郎は、リフォームを通じて一人でも多くの方に幸せになって頂ければと思い、リフォーム情報発信中。

今回は、定年を機に実家をリフォームして住むご夫婦に、メリットデメリットや成功のコツを知って頂き、リフォーム計画の参考にして貰う為の記事を投稿しました。

こんな方は必見です。

・空き家になった実家で『定年後』リフォームして暮らす予定

・年老いた親が実家で一人の為、定年後リフォームして住みたい

・仕事を定年したら『地元に帰って』生活したい

三四郎
三四郎
実家をリフォームして定年後暮らすご夫婦は、年々増えています。定年後の生活を充実したものにする為、リフォーム計画を成功させて下さい。
初太郎
初太郎
うちの親は、祖父母が亡くなり空き家になった為、来年からリフォームして引っ越すとのことでした。注意した方がいいことありますかね?

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『定年後・老後』は実家に帰る選択とは

定年リフォームの相談

定年後どんな生活をするかは、大きな決断です

若い時から考えて計画することが大切で、実家からの距離は、今後の人生の選択肢を大きく変える要素となります。

市内にある実家に転居

市内での転居

実家が市内や近所にある場合でも、定年を期に移り住むご家庭はあります。

老後、親の面倒を見る為や、実家の周りで農業を始める方です。

もともとお住まいの家も、実家の農地を宅地転用しているケースが定石です。

まだ家を継ぐ意識が明確にあり、将来的には実家に戻ることを前提にしており。

子育てがひと段落して定年を期に、実家に戻るのです。

市内転居のメリット

・子世帯とも生活拠点が近いケースがほとんど

・親の状態を見て最適なタイミングで同居も可

・友人や近所付き合いもほぼ継続可能

市内転居のデメリット

・奥さんや子供世帯は、実家に戻りたくないことがほとんど

・親世帯の相続問題を転居と同時に話合う必要あり

今お住まいの家は、子世帯に渡して『建て替え』か『リフォーム』してもらうようにしやすいケースです。

都会から田舎に転居

都会化からの転居

ハードルが更に高くなるケースが、都会からの転居です。

都会から転居のメリット

・定年後特に目的のない所から、大きな変化をしてチャレンジできる

・ごみごみした生活から、田舎のゆったりした生活へシフトチェンジ

・まったくしらない土地でない為、転居先として安心

・老後都会で生活したくない夫婦には最適

・現在の住まいは『土地代が高い』為、高く売れるケースもあり

都会から転居のデメリット

・人間関係がかなりリセットされる

・実家が農家の場合は、農業しなくてはいけない場合もあり

・不便な地域で暮らすストレスあり

・配偶者が反対する

大きな決断となります。後悔しないよう十分な検討をして下さい。

負の遺産『実家を活用』空き家にしない為住んでみよう

実家をリフォーム

日本において空き家比率は、年々増えていく一方です。

6軒に1軒は空き家なのが現状となります

実家は、兄弟や親戚がいると売りにくく、かといって毎年『固定資産税』を払い続けながら空き家管理していくことは、苦痛でしかありません。

そんな時の解決策の一つが、夫婦で実家に移り住む決断です。

実家に住むことが出来れば、人生の無駄が解消され、金銭的にも余裕のある老後が送れます。

田舎では、残された田んぼや畑の管理などもあり、セカンドライフを実家の農業を受け継ぎながら引っ越す方もいます。

農作物を育てながら、生きがいある生活が出来る為、定年後も充実したを毎日を過ごせます。

『定年実家リフォーム』の費用と間取りの目安

リフォーム予算

実家のリフォームは『予算』をしっかり計画する必要があります。老後の生活設計に大きな影響がでるからです。

検討すべき事項として

・実家の築年数と耐震性

・外装や屋根などのメンテナンス履歴

・老後資金の確保

工事金額は使いすぎても、使わなすぎてもいけません。使える資金をわりだして効果的なリフォーム計画をしてください。

・間取り変更するべきか?

・メンテナンスにいくらかかる?

・今の住まいを売却するか?

60歳からの生活は意外と長い

老後は長い

定年前後のお客様と打ち合わせをすると、『あと10年くらしやすいように』とリフォーム相談をうけることがよくありますが、30年はその家に住み続けることを考えて、計画しなくてはいけません。

・90歳までの計画はしておこう!

三四郎
三四郎
80歳以上からのリフォーム計画は、無理があります。
初太郎
初太郎
早めに、将来計画しておくことは大切ですね。

予算をどれくらい掛けるか?費用の目安

リフォーム費用の目安

実家リフォームは、家の状態によって大きく変わりいが、ボリュームゾーンとして

予算目安・・・1500万円程度が一番よくあるパターン

両親同居二世帯リフォーム計画の場合

・予算目安・・・1500万~2000万

・『玄関共有型二世帯住宅』の間取りがおすすめ

・費用がかかる為、ある程度の資産のゆとりが必要

※耐震・メンテナンス工事は必須

片親同居二世帯リフォーム計画の場合

・予算目安・・・1500万

・ミニキッチンを計画がおすすめ

・トイレを親の部屋の近くに配置

空き家実家リフォーム計画の場合

・予算目安1200万~1500万

・住んでいない為、傷み具合の確認が大切

・『床下・屋根・耐震』診断から計画開始

三四郎
三四郎
リフォーム費用があまりにもかかるようなら計画中止も必要です。

自宅は子世帯に『相続』か『安く売却』がベスト

自宅を子世帯に渡す

実家に移住する時に問題になるのが、自宅をどうするか?迷いどころです。

売却してそれなりの資産にする方法も一つですが、

・子供世帯に安く売却したり、相続する方法がベストです

売却メリット

・老後資金の補充

・実家のリフォーム資産に転用

売却デメリット

・子世帯にとっての実家がなくなる

・土地代の評価しかなくあまり高く売れない

子世帯に安く売却したり相続した場合は、

相続メリット

・将来の相続問題を事前に解決

・自宅を他人に売却したくない気持ちを解決

・子世帯の住宅にかかる費用を大幅削減

若夫婦にとって、一番陥りやすいリスクが、過度な住宅ローンです。

ローン期間と同様の35年後まで成長し続ける企業は、なかなかありません。

一家で、住宅ローンや居住費を少なくする取り組みをすれば、大幅な節約につながります。

土地の資産価値や、家の状態によっては建て替えの選択肢もあります

親の面倒を常にみれる『介護型二世帯リフォーム』

親の介護

親が片親になっている場合も、実家に移り住む動機になります。

完全分離型二世帯リフォームにする必要のないケースもおおく、コストパフォーマンスの高い計画が可能です。

・親が年老いてくると、やはり一人暮らしは心配です

病院の送り迎えを頼まれることもおおく、どうせなら一緒に住んだ方が、無駄がありません。

親は引っ越しを嫌がります。やはりあなたが移住して実家に引っ越す選択肢が、基本となるでしょう。

親の介護をしながら定年後の毎日を過ごしていくご夫婦は、

介護リフォームメリット

・安心して生活ができる

・将来空き家問題がなくなる

・相続問題を親が生きている間に解決できる

介護リフォームデメリット

・現在住んでいる住まいをどうするか?

・同居しない『配偶者の親』は介護が必要ないか?

などの問題があります。

夫婦それぞれの親の状況と実家と、現在お住まいの家を加味して

一番の選択をして下さい。

定年は人生を見直すいい機会です、思ったより定年後の人生は長いものとなります。

少なくとも『90歳まで』は生きることを想定して計画することが大切です。

75歳以上から大型リフォームを検討することは、体力的に非常に難しくなります。

将来を見据えたリフォーム計画は、定年を機に実施して下さい

地域で暮らす喜び『お墓もあるし安心』終活に最適

地元のお墓

地域で暮らすことは、今までにない発見や喜びがあります。

普通に暮らしているなかで、野菜をもらったりしていると自然と使うお金も少なくなります。

地元にはお墓もあり、終活も同時に出来ます。

・地元には、生活基盤を作りやすい環境がそろっています

定年が、人生を見つめなおす最後の機会になりますので、実家に移り住む選択がご夫婦にとっていい選択になるか、一度は考えて下さい。

60歳から家で過ごす時間は2倍以上に

家で過ごす時間

60歳から家で過ごす時間は、『2倍以上』になります。

家の空間が充実していれば、人生の満足度に直結。

人生の最後で満足を得ることが出来るかは、60代に実施する『最後の大型リフォーム』に左右されます。

60歳以降は自然と家にいる時間が増えて、家の空間の大切さが若い頃より数倍になるからです。

満足度を上げる為には、

・床暖房

・断熱対策(ペアガラスや二重窓の検討)

・無垢床にするなど床に拘ったリフォーム

などがあります。

『終の棲家)となるリフォーム計画は、いきあたりばったりでなく、研究して後悔ない工事をして下さい。

他の選択肢も必ず検討

選択肢の検討

60歳からの『生活基盤』をどうすべきかは、とても大きな選択です。

よくある他の決断と比べてみましょう。

住み続ける

実家に住み続ける

一番、最有力候補はそのまま住み続けることです。

住み続けるメリット

・今までの生活基盤を維持できる

・子供にとっての実家がそのままある安心感

・大型リフォームが必要(800万~1200万)

住み続けるデメリット

・親の介護がしにくい

・残された実家をどうするか決めなくてはいけない

マンションに移り住む

マンションに住む

都市型マンションに、住むことも選択肢の一つです。

マンションに住むメリット

・老後『買い物』など生活がしやすい【車がなくても生活可能】

・コンパクトな夫婦の生活が可能

・庭の草取りや家のメンテナンスが不要

・将来相続時に売却しやすい

マンションに住むデメリット

・マンション購入に過度なローンを組んでしまう

・ローン費用以外にかかる費用『管理費・修繕積立金』に注意

・近隣トラブルがあっても『簡単に引っ越し』できない

・新しい町内に馴染めず孤独な人生に

二世帯住宅に『リフォーム』か『建て替え』

完全分離二世帯住宅

実家の状況や家族の意見によっては、『二世帯』の選択もあります。

二世帯のメリット

・将来の『介護問題』や『相続問題』がクリアに

・経済的に安心な住環境

二世帯のデメリット

・実家の問題はそのままに

・親の介護問題も未解決

どれを選ぶにしても、大変大きな決断です。失敗は許されません。

様々な可能性を検討して、夫婦だけでなく『子世帯』『親世帯』の意見も聞きながら最適解を見つけて下さい。

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実家で暮らすプランを作ろう

実家リフォーム計画

今回のケースは、実家がリフォームして住めることが、前提となります。

・実家がリフォームする価値がないような家ならば建て替えも検討して下さい

定年を機に実家をリフォームして住むかは、家の状態によります。

その他にも、

・親の経済状況 健康状態

・兄弟が実家に戻るかどうか

・子世帯が今後どのように家の計画を進めようとしているか

・配偶者の実家の問題は、同居しなくても解決できるか

などの要素を検討する必要があります。

かならずしも、実家に住むことが一番にはなりませんが、定年は、実家に移り住む最後の検討機会となりますので、真剣に考えてください。

・早い段階でプロに依頼してプランを作成してみよう!

初太郎
初太郎
退職金は大切なお金、リフォーム計画で失敗しないようにしないといけませんね。
三四郎
三四郎
リフォーム工事の費用は簡単に解りません。定年の少し前から徐々に計画をスタートして準備が必要です。


ABOUT ME
リフォーム三四郎
リフォーム三四郎はリフォーム専門の一級建築士として、大型リフォーム400軒以上の提案設計『18年のキャリア』があります。リフォームを通じて一人でも多くの方が幸せになればとブログ始めました。『二世帯リフォーム』『定年リフォーム』お役立ち情報を発信中!